成田空港で、外貨両替していい通貨と、しないほうがいい通貨、って、どれでしょうか?
「メジャーな通貨は日本での両替がおトクで、マイナーな通貨は海外現地での両替がおトク」なんてウワサも、よく聞いたりしますよね。これは本当なのでしょうか?
というか、そもそも「何がメジャー通貨で、何がマイナー通貨なのか?」というのも、よくわかりませんよね。
そこで、調べてみました。
成田空港で両替できる13通貨のレートをすべて調べてみて、何がトクで何が損か、法則性を見つけたいと思います。
先に結論。米ドル/ユーロ以外は成田空港の両替は損!
先に結論を書いておきます。
成田空港では、米ドルとユーロ以外の両替は損が大きいです。
●米ドルとユーロ 2〜3%
●シンガポールドルと英ポンド 6〜8%
●カナダドル、豪ドル、中国元 10〜12%
●台湾ドル、タイバーツ 13〜14%
●韓国ウォン、香港ドルなど、その他 15%以上
しかも、↑この%は、どの空港でも常に大体同じになるように決まっているみたいなのです。成田空港以外に、関西空港と中部空港(セントレア)でも調べてみたものが、↓こちら。
通貨別 手数料上乗せ率
↑空港ごとに入っている銀行や両替所は違う。でも、レートは通貨ごとに似た数字。ほんと何か皆で決めているみたいに。きっと、何かあるんでしょう。
大体同じなので、↑これを目安に考えてしまっていいはず。
、ということですね。ドル両替レートが成田空港で一番良い場所
では、次に、米ドル両替なら、成田空港のどこでするのが良いのか、見てみましょう。2018年6月18日のデータで比較してみます。
↓黄色が一番良いレートだった銀行(両替所)。赤が一番悪かった銀行(両替所)です。ターミナルごとに出しています。
ドル両替で最も得なレートは、あそこのGPA
米ドル両替で
。 でした。直接GPAさんに何度か電話調査し、教えてもらえたことがあります。それは、「北ウイングのGPAは特に安い」ということ。その理由は、4階出発ロビー北ウイングには外貨両替のライバルが多いため、北ウイングのGPAは、ライバル調査をして他より安いレートを提供しているから、です。そのため、北ウイング店は、成田空港に数多くある他のGPA店舗とも、別レートになっていることが多いんだそうです。
米ドルレートが最も損なのは三菱UFJ銀行
一方、成田空港内で一番レートが悪かったのは、三菱UFJ銀行。上乗せ手数料は、2.7%でした。同じ4階出発ロビー北ウイングにあるのですが、まあ、最大手の銀行としての信用力と余裕ですね。
空港の中で米ドルレートが一番良いのは関西空港
同日(2018年6月18日)の他の空港、羽田空港、関西空港、中部空港の3空港の全両替所の米ドルレートも調べてみました。一番良かったのは、関西空港の紀陽銀行。紀陽銀行は、なんと上乗せは1.7%だけです。
●成田空港 GPA両替所 2.4%
●羽田空港 SBJ銀行 2.5%
●関西空港 紀陽銀行 1.7%
●中部空港 セントレア直営両替 2.7%
※手数料はレート上乗せの形で取られます
↑結構レートに違いがあり、驚きです。関空出発で成田や羽田で乗り換えする人は、ドルは関空で両替しておくべきですね。
★さらに節約するなら3つの方法
日本の空港での米ドル両替では、1.7%や2.4%の手数料がどうしてもかかってしまいます。でも、それをもっと節約できる3つの方法があります。
お得な順に、↓この3つです。
●【手数料 約0.2%】現地ATM引き出し(ただし特定のカードじゃないと損)
●【手数料 約0.2%】ソニー銀行のデビットカードでカード払い
●【手数料 約1.7%】外貨宅配(ただし空港より得なのは特定の会社のみ)
↓それぞれ簡単に解説します。
オススメ1【手数料0.2%】現地ATM引き出し
一番安い両替方法なら、クレジットカードでの現地ATMからのユーロ引き出しです。(これは全世界、全通貨ほぼ共通して一番お得)
↓こちらにハワイでの現地調査結果があるので、参考にしてみてください。一番お得なカードなら0.2%〜0.3の手数料で済んでいます。
オススメ2【手数料0.2%】ソニー銀行のデビットカードでカード払い
米ドルをカード払いするなら、間違いなく最も手数料が少ないのがソニー銀行のデビットカード「ソニーバンクウォレット」です。手数料率は大体、0.1%〜0.2%で、VISAなので使える店が多いのも強みです。ただし、使い方に少しクセがあるので、↓こちらの解説ページを読んで使ってくださいね。
オススメ3【手数料1.7%】米ドルの外貨宅配
「日本にいるうちに米ドルが欲しい」という人もいると思います。そういう人には外貨宅配が一番お得。一番安い外貨宅配業者だと、手数料約2%です。↓こちらで外貨宅配業者を徹底比較しています。
ユーロ両替レートが成田空港で一番良い場所
次は、ユーロを見てみましょう。ユーロ両替は成田空港のどこでするのが良いのでしょうか?2018年6月21日のデータで比較してみます。
↓黄色が一番良いレートだった銀行(両替所)。赤が一番悪かった銀行(両替所)です。ターミナルごとに出しています。
ユーロ両替で最も得なレートは、あそこのGPA
↓ドルのところと同じ画像で申し訳ないですが(笑)。
ユーロ両替で
です。 でした。GAP両替所に関しては、ドルとユーロは特に他の銀行に負けないように力を入れているとのこと。ユーロ両替も、やはり、この第一ターミナル4階の北ウイングで行うべきです。
一番悪かったのは三菱UFJ銀行
一方、成田空港で一番レートが悪かったのは、ユーロでも三菱UFJ銀行でした。上乗せ手数料は3.2%。同じ4階出発ロビー北ウイングにあります。
空港でユーロレートが一番良いのは関西空港
同日(2018年6月21日)の他の空港、羽田空港、関西空港、中部空港の3空港の全両替所のユーロレートも調べてみました。一番良かったのは、ユーロでも同じく、関西空港の紀陽銀行。紀陽銀行は、なんと上乗せは2%だけでした。
●成田空港 GPA両替所 2.7%
●羽田空港 SMBC信託銀行 3.1%
●関西空港 紀陽銀行 2.0%
●中部空港 セントレア直営両替 3.1%
※手数料はレート上乗せの形で取られます
↑関西空港と、羽田・中部では1%以上も違いがあります。関空出発で成田や羽田で乗り換えする人は、ユーロは関空で両替しておくべきですね。
★さらに節約するなら3つの方法
日本の空港でのユーロ両替では、2%や2.7%の手数料がどうしてもかかってしまいます。でも、それをもっと節約できる3つの方法があります。
お得な順に、↓この3つです。
●【手数料 約0.1%】現地ATM引き出し(ただし特定のカードじゃないと損)
●【手数料 約0.1%】ソニー銀行のデビットカードでカード払い
●【手数料 約2%】外貨宅配(ただし空港より得なのは特定の会社のみ)
↓それぞれ簡単に解説します。
オススメ1【手数料約0.1%】現地ATM引き出し
一番安い両替方法なら、クレジットカードでの現地ATMからのユーロ引き出しです。(これは全世界、全通貨ほぼ共通して一番お得)
↓こちらにパリやローマなどユーロ圏での現地調査結果があるので、参考にしてみてください。一番お得なカードなら0.1%〜0.3の手数料で済んでいます。
オススメ2【手数料約0.1%】ソニー銀行のデビットカードでカード払い
ユーロをカード払いするなら、間違いなく最も手数料が少ないのがソニー銀行のデビットカード「ソニーバンクウォレット」です。手数料率は大体、0.1%〜0.2%で、VISAなので使える店が多いのも強みです。ただし、使い方に少しクセがあるので、↓こちらの解説ページを読んで使ってくださいね。
オススメ3【手数料約2%】ユーロの外貨宅配
「日本にいるうちにユーロが欲しい」という人もいると思います。そういう人には外貨宅配が一番お得。一番安い外貨宅配業者だと、手数料約2%です。↓こちらで外貨宅配業者を徹底比較しています。
ドル・ユーロ以外の通貨の外貨両替はどうすべき?
ドルとユーロ以外の通貨は、手数料として5%以上もレートに上乗せされてしまうので、もったいない。じゃあ、外貨両替をどうするか、というと、やはり現地ATM引き出しがおすすめです。
他の通貨で、ATM引き出しだと、手数料がいくらくらいになるかは、↓こちらに一覧にしています。
参考:海外ATM引き出し現地調査結果
操作は基本的には英語になりますが、決まった英単語しか使わないので、覚えてしまいましょう。各国のATMの使い方は、↓こちらで紹介しています。
参考:海外各地のATMの使い方
まとめ
ポイントをまとめておきます。
●成田でのドルは両替コストは2.4%
●成田でのユーロ両替コストは2.7%
●成田空港でドル両替なら第1ターミナル4階北ウイングのGPA両替所
●成田空港でのユーロ両替も第1ターミナル4階北ウイングのGPA両替所
●もっと節約したいなら、セディナカードで現地ATM引き出し
●ドル・ユーロ以外の通貨は現地ATM引き出しで
以上です。
ムダな出費にならないよう、お得なところで上手に外貨両替をしてくださいね。
最近、一番お得な外貨両替方法は、海外キャッシング。調査では、↓このカードが一番お得です。