私がエポスカードで海外キャッシングをしない理由は手数料!

エポスカードはカード利用特典も多く、人気のカードですよね。私も長年使っており、エポスゴールドを持っています。

ただ、このエポスカードですが、海外キャッシング(海外ATMで現地通貨引き出し)の面ではイマイチなので注意が必要です。

先に結論

エポスカードの海外キャッシングが良くない理由を先にまとめておきます。

エポスカードの海外キャッシングが良くない理由

  1. VISAの両替レートがあまり良くない
  2. 毎回ATM利用手数料がかかる ←重大

以上2点から、余分な手数料がかかってしまい、結果として損してしまうのが、エポスカードの海外キャッシングなのです。

特に毎回のATM手数料が痛いですね。海外では、あまり現金を持ち歩きたくないので、回数を多く引き出す人が多いと思います。そういうときに、毎回100円や200円を取られるのは痛い。

下にそれぞれ、詳しく解説していきます。

理由① VISAの両替レートが良くない

まず、エポスカードの国際ブランドはVISA(ビザ)なのですが、VISAは他の国際ブランドと比較してレートが悪いことが多いという要因。

VISAとマスターが、それぞれ公式サイトで発表しているレートでも、マスターの為替レートが大体お得なことが多いですし(参考:VISAマスター)、当サイトが行った現地調査でも、大半がアコムかJCBが一番良く、VISAのレートはイマイチです(中国/香港はVISAが良い傾向)。

アコム、VISA、マスターカード、JCBの世界各地でのレート比較
↑VISAは赤文字=レート最悪が6回。。。

最近は、VISAのレートは以前よりは良くなっていますが、やはり↑この4つで比較すると、VISAのレートは一番劣っているという印象です。

また、Masterだと、↓こういうメリットもあるのですが、VISAにはこれが無いのも残念です。(VISAとMasterで組み合わせて使うのはアリ)

マスターカードが良い理由

両替手数料(=為替レートの上乗せ)でマスターがVISA/JCBより得な理由

「VISA/マスター/JCB、結局どれがいいの?」という質問をよくもらいますが、単純な比較では3者の差はあまり見えてきません。

でも「マスターが一番お得に使える」ことは断言できます。

理由は「マスターは前日の公式レートが適用される」というクセがあり、得な日/損な日がわかりやすいから。例えば、8月10日に海外ATM引出ししたとすると、適用されるレートは8月9日のマスターの公式レートです。このクセを踏まえると、得する使い方は↓こうです。

Mastercardの得する使い方
ニュースを見て、今日と昨日のレートを比較する。そして、
●今日のレートのほうが悪い日はマスターカード引出が得。
反対に、
●今日のレートのほうが良い日はマスターカード引出は損。その日は海外ATM引出しを延期するか、VISAで引出しすべき。

こういう得な日、損な日の見分けができるのはマスターカードだけ。だからマスターカードが得なのです。で、マスターカードの中でもレートが最速でわかるアコムACマスターカードは一番便利と言えます。

理由② 海外ATM利用手数料がかかる

↓エポス公式サイトから。

エポスカード海外ATM手数料

エポスカードは海外キャッシングをすると、海外ATM利用手数料をエポスカードが取ります(引出し金額1万円以下110円(税込)、引出し金額1万円超220円(税込))。

海外キャッシング時のATM手数料は、2種類あります。

2種類のATM手数料
①ATM機械を設置した銀行/両替商が取るATMオーナー手数料
②カード会社やカードを発行する銀行が取る海外ATM手数料

①は、そのATMを利用すると取られるものですが、クレカでの海外キャッシングの場合は、取られません。理由は、クレカでの海外キャッシングは借金だから。借金の場合、「カード会社は、利息と決まったATM手数料以外は取っちゃだめ」というルールがあるからです。なので、もちろんエポスの海外キャッシング時も、この①は取られません。

②のほうは、カード会社や銀行によって取る取らないが決まっています。(こちらの記事で一覧にしています)で、エポスカードは②のATM手数料を取るカードなので損なのです。

で、このATM手数料、110円や220円と少額に見えるのですが、実は要注意なんです。というのも、海外キャッシングは、国やATMによって違うのですが、1回の引き出し限度額が低いことがあるからです。

私のいた中国では、1回の引き出しが2000元(約3万円)のATMもありました。そのATMで10万円分引き出そうとすると、それだけで、エポスカードだと800円取られてしまいます。

↓こちらは2023年7月のタイ旅行のときの海外ATM手数料。(ATM手数料の明細は「その他のご利用分」の欄で見れます)

エポスカードのATM手数料は「その他のご利用分」にある
↑エポスで取られた海外ATM手数料

また、上でも書きましたが、海外では、防犯上あまり現金を持ち歩きたくないですよね。するとATM引出しの回数が多くなりがち。そういうときにも、毎回110円や220円のATM手数料は、正直、痛いのです。

海外ATM手数料への対策

どうしてもかかってしまうエポスの海外ATM手数料。こうなると、対策としては一度のATM引出しでできるだけ多くを引出すということしかありません。

つまり、海外ATM手数料は220円が最大なので、引出し金額を多くして、手数料の比率を下げる、ということですね。

余分な現金を持ち歩くことになるので安全面で多少不安はありますが、手数料を節約するには、それしかありません。

すぐにネットで繰上返済ができない ←改善済み!

私が一番おすすめしている「アコムACマスターカード」や「セディナカード」は、ペイジー払いを使って、すぐに繰上返済をすることが可能です。すぐに繰上返済ができる、ということは、利息が少なくなるということ。つまり得ですよね。

エポスカードも「ペイジー払いができます」と公式サイトで言っているのですが、実は、このエポスカードのペイジー払い、その月の請求額が決まった後じゃないと、できないのです。つまり、すぐに繰上げ返済できず、少し待たないといけないのです(=そのぶん利息がかかる)。

↑と、以前は書いていたのですが、エポスでも、すぐに繰上げ返済できる方法を見つけました。くわしくは、↓こちらの記事に書いています。

エポスカード海外キャッシングをすぐに返済する方法(繰り上げ返済)

まとめ

私が、エポスカードの海外キャッシングをおすすめしない理由を、もう一度まとめておきます。

エポスカードの海外キャッシングが良くない理由

  1. VISAの両替レートが良くない
  2. 海外ATM利用手数料がかかる

海外旅行には数年に1回しか行かなくて、「せっかくの海外旅行だから細かい節約なんてしたくない」という人なら、これらの短所を無視して使うのもよいでしょう。

ただ、今後も、何度か海外へ行く人や、トータルで大きなお金が必要という人なら、海外キャッシング用には、エポスカードではなく、別カードを作ることをおすすめします。私自身も、アコムACマスターカードと、セディナカードを持っています。

セディナ最新情報

セディナは2024年4月に三井住友カードに吸収されました。そして、システムが統合される2024年12月からは、セディナは「②カード会社の取る海外ATM手数料」と「⑤繰上返済(電話代&振込手数料)」の2つが有料になる可能性が高いです。。。セディナのみでやってきた方は、早めにアコムに切り替える準備をしたほうが良さそうです。

付帯する海外旅行保険に関しては、エポスカードはNo.1なんですけどね。
⇒参考記事:エポスカードの海外旅行保険内容と海外旅行時の注意点

海外キャッシングでお得なカードの比較は、こちらの比較表でやっています。参考にしてみてください。
海外キャッシング手数料比較表

現状、一番お得なアコムのカードに興味がある方は、↓こちらの記事もどうぞ。

セディナより得!!アコムACマスターカード海外キャッシング(ATM引出し)のコツ。為替レート/返済方法など