今回は、中国貴州省貴陽(嫁さんの実家)への旅行で、外貨両替するなら一番お得な手段はどれか?を現地調査してきました(2016年8月12日)。
今回の中国では、下の5枚のカードで調査。それぞれ100人民元を引出し、手数料&金利を調べました。
- SBIゴールドカード(マスター)
- セディナカード(マスター)
- MUFGプラチナアメックス
- ジャックス横浜カード(JCB)
- MUFGセントレアカード(VISA)
今回は、VISA、マスター、JCBの国際ブランドに加え、アメックスでも調査に追加(アメックスも他社との提携カードだと海外キャッシングできるのです)。「アメックスの外貨両替レートは悪い」というウワサを聞きますが、さて本当なのでしょうか???
また、銀行間でレートや手数料の違いがあるのかどうかを調査するために、中国建設銀行と中国工商銀行の2つの銀行ATMで、海外キャッシングをしてみました。
あと、ついでに、
- 中部国際空港のトラベレックス外貨両替所
- 中部国際空港のセントレア両替所(外)
- 中部国際空港の三菱UFJ銀行
- 中部国際空港のセントレア両替所(内)
の外貨両替レートも見てきました。
ところで、今までの調査では↓この2点が判明しています。
さて、中国では、どうでしょうか?中国での海外キャッシング(ATM引出し)でも、同じ結果になるのでしょうか?見ていきましょう!
先に結論
先に、今回の中国での調査で、わかったことの結論を書いておきます。
- やはり、 でした。
- マスターが、やっぱり、VISAやJCBよりレート良し。
- レート確定が一番早かったのはSBIゴールド。
- アメックスは、VISAやJCBよりレートが良かった。
- 銀行間の違いは無かった。
- ジャックスは、レート確定がすごく遅い。
- 繰上返済しないのならジャックスは良い。
という結論でした。細かい説明は、下で。
中部国際空港のトラベレックス両替所、脅威の16%上乗せ(涙)
まずは、中部国際空港のトラベレックス両替所のレート。高いのは、わかっているんですが、比較対象として見てみましょう。
1中国元=17.26円
今回、中国元100元で試しているので、計算すると、
100人民元=1,726円
ということが判明(下で全てを比較しています)。
中部国際空港のセントレア両替所、12%上乗せ
次に、中部国際空港のセントレア両替所のレート。
1中国元=17.02円
100人民元=1,702円
ちなみに、このセントレア両替所は、安全検査を終えた内側にもあるのですが、そこのレートも同じレートでした。
中部国際空港の三菱UFJ銀行、11%の上乗せ
次に、中部国際空港の三菱UFJ銀行の両替レート。出発階のUFJのレートは撮れなかったので、到着階のUFJのレートを見てみました。
「中国元 13.57」と書いてあります(見づらくてスミマセン)。
「外貨買い」のレートしか書いてないので、ちょっと計算してみましょう。三菱UFJ銀行が公開している8月10日の中国元のレートは、TTSが15.57で、TTBが14.97です。そこから中間値(仲値)を出して、上乗せ%を計算すると、この窓口では11.1%の上乗せをしていることが判明↓。
つまり、中部国際空港の三菱UFJ銀行では、
1中国元=16.97円
100人民元=1,697円
空港の外貨両替の中では、三菱UFJ銀行が一番安い、という結果になりました。
ただ、↑上の表に、さりげなく追加しておいたのですが、実は、トレべレックスが負けてないんです。
トラベレックスは10万円以上の外貨両替だと、両替レートを少し良くしています。上乗せ率は高いものの、中国元を手に入れるだけを考えると、ギリギリの差で最安に。このへんは「トラベレックスは商売人だなぁ」と感じさせますね(笑)。
まあ、とは言っても、ここまでは「手数料が高い」日本の空港の外貨両替比較です。 ので、次に見ていきましょう。
今回の海外キャッシングデータ
今回は、中国貴州省貴陽市の街中、↑こちらの中国建設銀行ATMと中国工商銀行ATMの2つで、現地通貨を引出しました。違うカードを持って行ってしまった、というトラブルもありまして(笑)、16時と19時の2回で、ATM引き出ししています。
引出明細はナシ。最近の中国のATMは、明細を出さない仕様になったようです。
今回、取れたデータをまとめたものが、↓こちらです。
解説は、↓コチラ。
やはり、SBIゴールドとセディナカードが圧倒的にお得。
結果としては、いつもどおり、
でした。やはり、この2枚が一番お得なのは変わらないようです。SBIゴールド(マスター)は、レートの確定がセディナより2日早かったです。これは前回のシンガポールに引き続きのこと。SBIゴールド(マスター)は、レート確定が早いので、繰上げ返済もすぐにできて利息を一番節約できるカードですね。今回も利息1円でした。
セディナカード(マスター)に関しては、8/13,14の土日とお盆が影響したのか、SBIカードの2日遅れで8月16日にレート確定。すぐ繰上返済して利息は2円。
SBIゴールド、セディナカードともに、ネットから繰上返済ができ、振込手数料もかからないのは、本当に助かりますね。
他の3枚、MUFGプラチナアメックス、ジャックス横浜インビテーションカード(JCB)、MUFGセントレアカード(VISA)は、繰上返済しませんでした。(繰上返済をすると、国際電話料金と振込手数料がかかり、余計にお金がかかるため。)
国際ブランドでは、やはりマスターが良い
VISA、マスター、JCB、アメックスという4つの国際ブランドの両替レート比較は、表の中の「①÷100=レート」の欄を見るとわかります。抜き出すと、↓こういう感じ。
- マスター 15.19〜15.20円
- アメックス 15.30円
- JCB 15.36円(時間が違うので参考まで)
- VISA 15.38円
やはり、マスターの一人勝ち。10円も違うという意外な結果でした。今回は約1500円の引出しで10円の差。これ、15万円引き出したとすると1,000円の差です。やはり、海外利用はマスターを使うべき、と言えそうです。
SBIゴールドはお盆休み中でも繰上げ返済可能
今回は、2週間の滞在だったので、中国から繰上げ返済を実行。
SBIゴールドは、8月14日の日曜日に繰上返済し、
セディナカードは、8月16日の火曜日に繰上返済。
前回のシンガポールでの海外キャッシング調査で、 ことは判明しましたが、今回、お盆休み中でも繰上返済が可能なことが、わかりました。
繰上げ返済に銀行振込が必要なカードだと、こうはいかなくて不便ですよね。やはり、この点でも、SBIゴールドとセディナカードは、1日分でも利息が節約できるので、良いカードだと言えます。
銀行の違いは無かった
中国建設銀行も中国工商銀行も、為替レートも同じ、ATM手数料も無料で、まったく同じでした。
ジャックスは、レート確定がすごく遅い。
今回、久しぶりに海外キャッシングで使ったジャックスカードでしたが、2015年台湾での調査と同じで、やはり、レート確定が遅かったです。
他の4枚のカードが、海外キャッシング後、2日〜4日でレート確定したのに対し、ジャックス横浜カードは12日後にやっとレート確定。
やはりジャックスカードは、この点から、繰上返済には向かないカードと言えます。
繰上返済しないのならジャックスは良い。
ただし、この「レート確定の遅さ」という弱みをジャックスは理解していて、その代わりとして、「キャッシング利息は翌月1日からしか付けない※」としているので、繰上げ返済しないとして比較すると、ジャックスはお得になります。
「ちまちま繰上げ返済なんて、してられるかー!」という人には、ジャックスが良いということですね。
※「キャッシング利息は翌月1日からしか付けない」と聞くと、「翌月1日より前に繰上げ返済をしたら、利息ゼロで返済できるんじゃね?」と思うかもしれないですが、それ、ダメです。私も試してみたのですが、その場合は、ちゃんと海外キャッシングをした日から返済日までの利息がかかります。ジャックスカードで繰上げ返済したときは、「海外キャッシングした日から返済日までの利息」か、「翌月1日から返済日までの利息」のどちらか安いほうの利息がかかるようになっているようです。
まとめ
(100人民元に必要な費用)
1位
1位 セディナカード(マスター)
(↑比較表に上位掲載のとおり)
3位 1,553円 MUFGプラチナアメックス
4位 1,556円 ジャックス横浜カード(JCB)
5位 1,561円 MUFGセントレアカード(VISA)
6位 1,696円 トラベレックス10万円以上両替(中部国際空港)
7位 1,697円 三菱UFJ銀行(中部国際空港)
8位 1,702円 セントレア外貨両替所(中部国際空港)
9位 1,726円 トラベレックス(中部国際空港)
↑この額で200円の差があるので、2000人民元(約3万円)を引き出したら4000円の差。これはバカにできない額ですね。
その他、得られた情報としては、
- SBIゴールドは、お盆休みの日曜でも繰上返済できた。
- 銀行の違いで手数料の違いは無かった。
という感じでした。
今回も、やはり、トップページに掲載している海外キャッシング比較表どおりの結果となりました。ですので、今回も、比較表の修正はなし、になります。
また次回、別の場所で、現地調査を行いたいと思います。お楽しみに!