海外キャッシングで利息を減らす方法(繰り上げ返済)

繰り上げて支払うことで利息を止めるのが繰上返済

クレジットカードで海外キャッシングをする場合、キャッシングの利息を減らす方法として、強力な方法、『繰り上げ返済』について説明します。

繰り上げ返済とは

海外キャッシングの場合、利息は毎日増えていく

クレジットカードで海外ATM引き出し(=海外キャッシング)をした場合、利息は1日1日、増えていきます。いくら増えるのかと言うと、引き出した額の0.049%の額です。(多くのクレジットカードのキャッシング利息が年18%なので、18%÷365日=0.049%で計算)

10万円引き出した場合は、1日49円。この49円が、カード引落し日までかかる、というわけです。

具体的に見てみましょう。
海外キャッシングした場合の利息のつき方
締め日が15日、支払日が10日の場合で考えてみます。

3月1日に現地通貨を10万円分、引き出した場合、3月2日から利息が発生し、支払日の4月10日まで、40日間、利息がかかります。総利息は↓こうなりますね。

49円×40日=1960円 

支払までの日数によって、利息が変わる。それなら、支払を早くすれば、利息が減りますよね。だから、『繰り上げ返済』するのです。

繰り上げて支払うことで利息を止めるのが繰上返済

繰り上げ返済

『繰り上げ返済』とは、本来の支払日よりも早く返済する方法です。そんなことができるんですね。私もそんなサービスがあることは、以前は知りませんでした(笑)。

3月1日に引出したとして、3月4日に繰り上げ返済をしたとしましょう。
繰り上げ返済の図
利息がかかる日は、3月2日~3月4日の3日間のみ。
3月4日に繰り上げ返済をしたときの利息は、

49円×3日=147円 

わずか147円になるのです!!

繰り上げ返済の具体的な手続き

繰り上げ返済の方法は、簡単です。

繰上返済の手順
①カード会社に電話連絡し、
②その日までの利息を計算した支払金額と振込み口座を教えてもらって、
③そこに振り込んで完了です。

(セディナJiyu!da!カード、セディナカード、アコムACマスターカードなど、電話不要でネットで申込みできるカード会社もあります)

これは、つまり、国際電話と、インターネットで日本のネットバンキングが利用できる環境にあれば、海外滞在中でも繰り上げ返済が可能という意味です。

留学やワーホリ、駐在など、長期間、海外に滞在する人なら、インターネットと国際電話ができる環境にいると思いますので、利用するのは簡単ですよね。

最近なら、日本の携帯を海外ローミングで使える地域も増えていますから、ネットバンキングもできれば、日本の携帯だけでも手続きができてしまいます。ただ、そのときは、国際電話代+国際パケット代をちゃんと考えて、損にならない程度で済ませる必要があります(無料のwifiを使うなど)。

スカイプなど、安く国際電話できる方法が準備できれば、さらに節約できると思います。

※ただし、カード会社の電話番号が0120のフリーダイヤルなど、スカイプで電話できない番号のこともあるので、それは事前に調べておきましょう。

おすすめの国際電話方法(2016年9月23日追記)

2011年3月にこの記事を書いてから、私自身も、何度か繰上返済をしてきました。繰上げ返済の手続自体は、カード会社に電話して振り込むだけなので簡単なのですが、やはり、問題は海外からの国際電話でした。

海外から0120が電話できない。。。。

何年か、0120へ電話できずに甘んじていたのですが、やっと良い方法を探し当てました!海外から0120へ電話する方法としては2つあります。(両方ともアプリとしてスマホに入れられます)

1.050plus(NTTコミュニケーションズ)
2.ブラステルの050Free

おすすめは、2のブラステルです。

1の050plusのダメな点は、2点。
●月額基本料300円(税抜)がかかる
●NTTコミュニケーションズが提供するフリーダイヤルじゃないとかけられない

その点、ブラステルは、
●月額基本料無料
●ほとんどのフリーダイヤルにかけられる(一部ダメ)
●通話料も050plusより安いことが多い

という感じで優れています。

…と言っても、最近の繰上返済は、↓下で説明するように、アコムやセディナなら電話も不要でできてしまうなので、国際電話することも少ないかもしれないですけどね。

おすすめ!電話不要でネットだけで繰上げ返済できるカード

ネット手続きだけで繰上返済できるカード
●アコムACマスターカード
●セディナカード
●セディナカードJiyu!da!
●セディナカードクラシック
●セディナゴールドカード
エポスカード
セゾンカード

上記のカードは、なんと、ネット上の操作だけで、電話不要で繰上げ返済できます。これらのカードは、公共料金の支払いなどに使われることが多い、Pay-easy(ペイジー)払いを繰上げ返済に使います。

しかも、Pay-easy(ペイジー)払いなので振込手数料不要

ただし、下の2つ、エポスとセゾンは、すぐに返済できないのでダメ。締め日を過ぎ、月の支払額の確定後にしか、繰り上げ返済できません。そのぶん利息がかかり、不利になります。

カード会社別で見てみると、↓こうなります。

カード会社別 ネット繰り上げ返済可能日比較

引出し日から何日で返済可能になるか
●アコム 0日(=利息ゼロ返済が可能)
●セディナ 最短3日
●エポス 最短10日(締め日27日で確定6日)
●セゾン 最短19日(締め日30日で確定19日)

※↑これら以外のカードは、ネットで繰上返済できない

↑これを見るとわかるように、お得なのは、アコムとセディナ

これらは、まさに、海外キャッシングのために生まれてきたカード。私もガッツリ使い倒しています。特に、↓このアコムACマスターカードと、セディナカードは年会費無料なので、オススメです。

おすすめ国際カード



アコムACマスターカード

手数料(利息) 0%~、年会費無料。
外貨10万円分を引出時の総コスト0円
「利息ゼロで返済可能」というのがアコムが最強の理由です。

  • ATM引き出し後、即データ反映、即返済可能(=利息ゼロ返済可能)
  • 繰上返済時にカード会社への電話が不要。ネットだけで返済可能。=電話代が節約できる(旅行中の国際電話代を考えるとメリット大!)
  • 繰上返済時、振込手数料が無料
  • ペイジーなら、土日祝でも振込可能。

という、海外キャッシング用としては最強カード。レートが良いMastercardなのも強みの一つ。くわしくは、↓こちらの記事に書いています。

●記事:セディナより得!!アコムACマスターカード海外キャッシング(ATM引出し)のコツ。為替レート/返済方法など



セディナカード

手数料(利息) 0.15%~、年会費無料。
外貨10万円分を引出時の総コスト147円
繰り上げ返済が電話不要でラクなのがセディナ系のカード。

  • 繰上返済時にカード会社への電話が不要。ネットだけで返済可能。=電話代が節約できる
  • 繰上返済時、振込手数料が無料
  • ペイジーなら、土日祝でも振込可能。

という、海外キャッシングのためにあるようなカード。レートが良いMastercardを選べることも強みの一つ。セディナカードの選び方&繰上返済方法は、↓こちら

●記事:年会費無料から付帯保険付きまで、セディナカードの選び方

●記事:セディナカード・Jiyu!da!カード繰上返済の手順

このサイトでは、繰上返済のときに必要な、国際電話料金や振込手数料なども含めた、総手数料の比較ランキングを作っています。計算の方法など、参考にしてみてくださいね。⇒国際キャッシュカード比較表

実際に海外の各地で海外キャッシングをしてデータを取っています。データを見たい方は、こちらからどうぞ。⇒海外現地調査