韓国旅行のとき必ず必要となる韓国ウォン。
あなたはどこで外貨両替していますか?
日本の空港での両替が、レートが悪いことは知っている人が多いと思います。
でも、じゃあ、代わりにどこで両替するといいのか調べてみると、
「両替なら明洞でしょ」
「大使館前が良いよ」
「LINE Payのウォン両替もお得らしいよ」
と、いろんな説があります。
でも、どの記事も、3,4軒など少ない数の両替所を比較しているだけで、説得力に欠ける感じがするんですよね。
これは、自分でちゃんと調べ直すしかない!
ということで、今回、気合いを入れて、25ヶ所を一斉調査!韓国ウォン両替方法論争に終止符を打ちたいと思います!
(25ヶ所=20軒の両替所、4枚のカードで5種類の現地ATM引出し方法を比較。2016年11月調査)
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2019年8月追記
最新の韓国ウォン両替については、↓こちらの記事で解説しています。
まずは現金両替。韓国ウォン両替 20軒の両替所を比較した結果
今回も前回の香港と同様、調査場所が多いので、↓下のように一覧表にしました。
結論から言うと、現金両替で一番レートがお得だったのは、中国大使館付近の1店と、ホテルスカイパーク明洞の前の道の3店。100円が、1,092ウォンでした!(ただしクレカでのATM引き出しを入れると、そちらのほうがおトクになります。それは下で解説します)
表の中では、レートの良かった両替所ベスト4をピンク色にしてあります。
※上乗せ率は基準値からの%
↓日本の空港で両替すると26倍以上、損します。ビックリ。
↑ピンクの店が両替レートの良いベスト4です。
中国大使館周辺は「大使館前両替」さんや「韓中換銭」さんなど、レートが良くて有名な両替所が多い場所。非常に参考にさせていただいたMenSEOULさんの記事では、「韓中換銭」さんと「モドゥチケット」さんが良いことが多いとのこと。
でも、調べてみると今回は、そこからもっと北東のほうへ行った「ホテルスカイパークセントラル明洞」前の道(明洞9キル)沿いの両替所が軒並みレートが良かったです。「FXコリア」さんや、「テバッナラ両替所」さんなどが有名な場所ですね。
↑ホテルスカイパークセントラル明洞
この地図で言うと、上のほうにある↓この水色の道です。
ソウル明洞のお得な両替所の場所(地図)
↑薄い赤の道と、上のほうの薄い水色の道に、お得な両替所が点在しています。
薄い赤いほうの道が、大使館前の道です。「大使館前両替所」さんはT字路の角の黄色の☆印にあり、その左隣の☆印が「コリア両替」さんで、ソウル華僑協会ビルの地下にあります。
明洞のメインストリート辺りの両替所はレートは良くないので、注意してくださいね。
今回の両替所調査での反省
今回、痛恨のミスが、最良レートを出していた場所の周辺にある「テバッナラ両替所」さんの両替レートを見落としてきたこと。残念です。
あと、ネットで検索して出てきたのですが、明洞の中心近くにある「愛人保険免税店」という薬局の中での両替が安いとのウワサ。次回は、ここもチェックしてきたいです。
韓国ウォン両替所調査(現金両替編)でわかったことまとめ
ここで前半のまとめとして、20軒の両替所調査での、現金両替の結果をまとめておきます。
●日本の空港での両替は絶望的にレートが悪い(なんと26倍以上)
●インチョン空港での両替もレート悪い(7倍以上)
●明洞の中心あたりの両替所は少し高い
●中国大使館周辺のレートは良い。ただ、ホテルスカイパーク明洞の前の両替所のレートが一番よいことも
ソウルで一番レートが良さそうな両替所の場所は、これで判明。
あっ、でも、まだ待ってくださいよ。
次に、現地ATMで韓国ウォン引出しと比較しますので。両替所の最安レートは「100円=1092ウォン」でした。さて、現地ATM引出しと、最安両替所では、どちらがおトクなのでしょうか?
※ちなみに、韓国のATMは日本語表示もあるので使いやすいです。
韓国ウォン両替調査(現地ATMで海外キャッシング編)
今回のソウルでの調査では、4枚のカードで5種類の韓国ウォン購入方法を比較しました。両替所での最高である「100円=1092ウォン」より良いものが出てくるでしょうか?
調査したカード4枚と、5種類の方法とはコレ↓です。
●エポスカード(VISA)でペイジー繰上返済
●エポスカード(VISA)で繰上返済なし
●楽天カードJCB
●セディナカード(マスター)でペイジー繰上返済
●SBIゴールド(マスター)で繰上げ返済
今回、ソニーバンクウォレットは除外しました。なぜなら、ATM引出しだと手数料として1.79%かかり、この時点で、「上乗せ0.5%」が普通の格安両替所には勝てないからです。韓国ウォンは、指定10通貨にも入っていないですしね。
LINE Pay外貨両替もレートがダメ
ちなみに、LINE Pay外貨両替もこの時点で除外です。なぜなら、LINE Pay外貨両替では「韓国ウォンは両替金額の3%」を上乗せすることになっているからです。(正確にはSBJ銀行の基準レート(仲値)に3%の為替手数料を上乗せ)
「3%上乗せ」の時点で、「上乗せ0.5%」が普通の格安両替所に勝ち目ありません。
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2019年8月追記
LINE Pay外貨両替に関しては、別に解説記事を作りました。LINE Pay韓国ATM両替についても書いています。
↓こちらです。
調査はインチョン空港の友利銀行(WOORI BANK)のATMで
ATM引出し調査は、両替所調査と同日の2016年11月7日。仁川国際空港に到着してすぐ、到着ロビーの目の前にあった友利銀行(WOORI BANK)のATMで行いました。
ATMの使い方
実際のATMの操作方法は↓こちらの記事で紹介しています。
韓国ウォン現地ATM引出し(海外キャッシング)の結果
↓こちらが集計結果です。
最安両替所の最良レート「100円=1092ウォン」を上回る結果が1つだけ出ました!
セディナカード(マスター)なら、1万ウォン=913円。計算しなおすと「100円=1095ウォン」です!
●最安両替所
100円=1092ウォン、上乗せ率0.4%
●セディナ(マスター)
100円=1095ウォン、上乗せ率0.1%
●セディナカード(マスター)が「100円=1095円」で、お得度一位
●↑これは、最安両替所よりも良かった
●その他のカードは、最安両替所に敗北
韓国ウォン外貨両替調査(海外キャッシング編)でわかったこと
韓国ウォン外貨両替調査(海外キャッシング編)でわかったことをまとめると、
●海外キャッシング+繰上返済なら、最安両替所よりコスト良し。
●海外キャッシングに向くのはセディナカード(マスター)
●国際ブランドでは珍しくVISAが一番良く、次にマスター、JCBの順。
●エポスカードは利息が2日後からしかかからないが、無料でできるペイジー繰上返済がすぐにできないため利息が多くなり、ダメ
●繰上返済が無料でできない楽天カードは、利息が多くかかってダメ
●SBIゴールドでだけ、ATMで表示された手数料が取られた
という感じです。
安全面を考えてもATMの海外キャッシングがおすすめ
です。
なぜなら、治安の良いソウルでも、繁華街である明洞や、安い両替所が多くある地区では、観光客を狙ったスリなどが多いからです。
また、両替所の危険性として、表示レートにない手数料を取られたり、札の数をごまかされたり、という危険性もあります。
その点、現地ATMを使う海外キャッシングは、札の枚数のごまかしもなく、安全です。韓国だとATMもキレイですしね。
です。人目があって犯罪をしにくいですし、もしトラブルがあったときに、すぐに助けを呼べるからです。
クレジットカードなら海外キャッシングをしてもATM手数料は取られません(SBIカードを除いては)
「海外でATMを使うと、高いATM手数料が取られるので損」というウワサを聞いたりしますが、あれ、半分ウソで、半分本当です。
ATM手数料というのは2種類あり、
①カード会社が取る手数料、
②ATM設置者(地元の銀行など)が取る手数料、
があります。
①の手数料は持っているカードによって決められているので、今は置いておきます。問題は②のほう。
この②のATM設置者手数料は、韓国でATMを利用すると、↓このように「ATM手数料を取りますよ!」と警告が出ます。
「ATM手数料3,600ウォンがかかります」と書いてあります。
でも、
(原則的に)。実際に、今回使った、セディナカード、楽天カード、エポスカードでは、ATM設置者手数料が取られていません(上の表を参照)。なぜ、クレカだと取られないのか。それは、日本では「借金では利息以外は取っちゃダメ」という決まりがあるからです。
自分のお金から引き出される、銀行のキャッシュカードやデビットカード、プリペイドカードなどだと、ATM手数料は取られる。でも、クレカの借金(=キャッシング)だと取られない。しかもキャッシングなら、繰上返済をすれば利息もほとんどナシで返済できて、さらにトク。
「自分のお金で払うと損で、借金だとトク」というのは、なんか変な感じがするのですが、それが現状の制度。そういう決まりになっているので、これはこれで、うまく活用しましょう。
ただし、SBIカードでだけATM手数料を取られました。。。
上に「クレカだとATM手数料を取られない!」と自信満々に書いていますが、SBIカードでだけ、ATM設置者手数料を取られました。
SBIカードは、今までの現地調査(シンガポール、台湾、香港、中国)で、セディナカードと並んで、海外キャッシングでお得な数字を叩き出してきたカード。しかし、そんなSBIカードが、今回、初めて、参加カードの中で最悪の値を出しました。
②のATM設置者手数料は、↑上の写真のように、ATM引出し時にATMの画面に表示されても、今までは、SBIカードでも請求されたことはありませんでした(香港、台湾、シンガポール、中国での調査にて)。
しかし、今回、なぜかSBIゴールドカードでだけ、このATM設置者手数料が取られていました。(実はこの翌日のベトナム ホーチミンの調査でもSBIカードでだけ、ATM手数料が取られました)
このATM手数料が取られたこと、非常に不可解なのですが、カード会社に問い合わせても「海外からの請求に関しては、よくわかりません」という回答。残念ながら理由は闇のままです。
この数日後の、シンガポール調査では、SBIカードででもATM手数料は取られていなかったので、ATM手数料が取られてしまうのは、韓国とベトナム独自のものだと思います。
ただ、どこの国で取られるかは、現状ハッキリしないので、今後、SBIカードでの海外キャッシングは控えることをおすすめします。
韓国ソウル外貨両替まとめ
長々と書いてきましたので、まとめます。
最初の部分に書いたウワサの検証ですが、
「両替なら明洞でしょ」 ←間違い。店を選ぶ必要あり
「大使館前が良いよ」 ←半分合ってる
「LINE Payのウォン両替もお得らしいよ」←間違い
という結果になりました。
2016年11月の韓国ソウルで、25種類の外貨両替方法(20軒の両替所、4枚のカードで5種類の現地ATM引出し方法)を比較した結果、
となりました。
ここでも、やはり、他の国と同じようにトップページの比較表のとおりの結果でした。
個人的に思うのは、両替所はどこも雰囲気が良いとは言えないので、あそこで大金は両替したくない。やはり、ATM引き出しがオススメ、ということです。ATMなら、空港など、どこにでもありますし、お札を少なく渡されることもないですしね。
特に、韓国での海外ATM引き出しは、日本語表示もあるので、使いやすくておすすめです。挑戦したことがない方は、ぜひ、活用してみてください!
セディナカードのATM引き出しのポイントは、↓こちらにまとめています。