海外キャッシングをしたら、節約のために、やっておきたいのが繰上返済。
このページでは、エポスカードでの繰り上げ返済の方法とポイントをまとめておきます。
海外キャッシングの具体的方法については前回の記事で紹介したので、そちらをごらんください。⇒記事:海外13ヶ所調査。エポスカードの海外キャッシングと繰上げ返済のコツ
まずは、手数料の復習から、いきましょう!
エポスカードの海外キャッシング手数料
海外キャッシングは、3つの手数料(利息を含む)がかかります。
海外キャッシングの3つの手数料
①為替レートへの上乗せ(VISAから):0.1〜1.5%
②ATM手数料(2種類):220円(税込)など
③利息(金利):0〜3%
エポスカードは、③はお得なのですが、①②の点で、少しずつ良くない点がああります。
↓それぞれ簡単に見ていきましょう。
手数料①為替レート
手数料の1つめが、為替レート。クレジットカードの為替レートは、基準レートの上に、VISA/マスター/JCBなどが独自の上乗せ分を加えているんでしたね。
エポスカードはVISAで、VISAは他と比較するとレートが少し悪く、上乗せは0.4〜1.5%ほど。
手数料②海外ATM手数料(2種類)
A. 現地のATM所有者(銀行など)のATMオーナー手数料
B. カード発行会社が取るATM手数料
Aは、キャッシュカードやデビットカードで取られるもの。クレジットカードではほぼ取られません。私も、エポスカードでAのATMオーナー手数料は取られたことがありません。
Bは、カード発行会社によって取る取らないが決まります。(一覧はコチラ) エポスカードは残念ながらATM手数料を取る会社です。引出し金額が、日本円換算で1万円以下なら110円(税込)、1万円超なら220円(税込)を取られます。
手数料③利息(金利)
手数料の3つめは、利息。一番大きなコストです。
エポスカードのキャッシングの場合、利息は、ATM引出しをした翌々日から1日1日利息が付きます。
エポスカードの一般的な利息は「年利18%」。それを365日で割る。18%÷365日=約0.05% ですね。なので、毎日毎日「引出し金額(=元金)の約0.05%の利息がつく」ということです。
1万円引出したなら、1日約5円。10万円引出したなら、1日約50円の利息。
そして、利息は、ATM引出した日の翌日から銀行引き落とし日までかかります。大体、日数は30〜60日間くらい。1日0.05%なので、30日間なら1.5%、60日間なら3%、ということですね。
で、それを、繰り上げ返済(=まとめて早めに一括返済)を使うと、利息が少なくなる、ということです。
次は、エポスカードの繰り上げ返済の種類について見ていきましょう。
エポスカードの繰り上げ返済方法は3種類
エポスカードの繰り上げ返済は3種類あります。
●繰上返済①:エポスに電話&銀行振込
●繰上返済②:月の請求額確定日まで待ってペイジー払い
●繰上返済③:キャッシング分をリボ変更し、リボ増額にしてペイジー払い←おすすめ
①②の方法では、それぞれにデメリットがあります。
繰上返済①エポスに電話連絡&銀行振り込みのメリット・デメリット
メリット:早ければ利息ゼロで返済可能。キャッシング分のみの返済が可能
デメリット:電話代と振込手数料がかかる。手間もかかる
メリットは、ATM引出し後、3日くらいで可能なことです。最短期間で返済することができるので、利息も最少にすることができます。
また、もう一つのメリットとしては、繰上返済時に、ショッピング分は返済せずにキャッシング分だけを返済することも可能なこと。
デメリットは、電話代と振込手数料がかかること。電話は海外にいる場合は国際電話となり、大きなコストになります。振込手数料も地味にキツイですね。
ちなみに振込口座は三菱UFJ銀行の口座なので、振込手数料無料の手段がある人は、使うべきです。
あと、①の方法は、手間がかかる、というのもデメリット。電話は一般の問い合せ電話と同じなので、結構待たされることも覚悟しておきましょう。電話時間は10分くらいは取られると思ってください。
繰上返済②:月の請求額確定日まで待ってペイジー払いのメリット・デメリット
メリット:ネットさえあれば無料でできる。待ち時間なし。海外からも可能
デメリット:13〜40日間の利息がかかる。月の支払いの一括返済が必須
メリットは、ネットがつながっていれば費用不要であること。ペイジー払いは振込手数料がかかりません。また、ネットさえあれば海外からでもできて、待たされることもないことはメリットですね。
デメリットは、月の支払い額確定を待つ必要があること。つまり、エポスの場合、ATM引き出しから13〜40日間の利息がかかります。
また、返済するときに、その月の請求額のすべてを一緒に返済しないといけない、つまり、ショッピング利用分なども一緒に返済しないといけない、というのもデメリットです。
繰上返済③:キャッシング分をリボ変更し、リボ増額にしてペイジー払いのメリット・デメリット
③の方法は、②の改良版で、一番オススメの方法。エポスでの海外キャッシングは、そのままだと、すぐに返済できません。それを、リボ払いに変更することで、すぐに繰上返済できるようにする、という方法です。
メリット:ネットさえあれば無料でできる。待ち時間なし。海外からも可能
メリット:早ければ利息ゼロで返済可能。キャッシング分のみの返済が可能
デメリット:特にナシ
具体的な方法は、↓こちらのページにまとめています。
比較:そのまま支払いvs繰り上げ返済
そのまま月の銀行引き落としまで待った場合と、繰上返済した場合とを比較してみると、↓こうなります。
そのまま 支払い |
繰上返済① (電話) |
繰上返済② (確定日後) |
繰上返済③ (リボ即払) |
|
利息 | 1.7〜3.1% | 0〜0.15% | 0.7〜2% | 0〜0.15% |
利息期間 | 34〜61日間 | 0〜3日間 | 13〜40日間 | 0〜3日間 |
他の費用 | なし | 電話代 | なし | なし |
なし | 振込手数料 | なし | なし |
海外ATMで10万円引き出した場合
10万円を海外ATMで引き出した場合を計算してみました。電話代は国際電話として1000円で計算しています。
そのまま 支払い |
繰上返済① (電話) |
繰上返済② (確定日後) |
繰上返済③ (リボ即払) |
|
利息 | 1700〜 3100円 |
0〜150円 | 700〜 2000円 |
0〜150円 |
他の費用 | ー | 電話代 1000円 |
ー | ー |
ー | 振込手数料 300円 | ー | ー |
海外ATMで5万円引き出した場合
5万円を海外ATMで引き出した場合を計算してみました。電話代は国際電話として1000円で計算しています。
そのまま 支払い |
繰上返済① (電話) |
繰上返済② (ペイジー) |
繰上返済③ (ペイジー) |
|
利息 | 850〜 1550円 |
0〜75円 | 350〜 1000円 |
0〜75円 |
他の費用 | ー | 電話代 1000円 |
ー | ー |
ー | 振込手数料 300円 | ー | ー |
↑やはり、こうして見ると、繰上返済①の電話代と振込手数料、繰上返済②の利息の多さが少し気になりますよね。
実は、繰上返済①の利息の少なさで、他の手数料不要なのが、セディナカードです。セディナカードの海外キャッシング&繰り上げ返済に関しては、こちらで詳しく紹介しています。⇒記事:世界17ヶ所で調査。セディナカード海外キャッシング(ATM引出し)のコツ。為替レート/返済/枠増額まで
実際の繰り上げ返済作業の流れ
方法①エポスに電話連絡&銀行振り込みの流れ
(9:30~18:00 ※1月1日休業)
東京03-3383-0101
大阪06-6630-0101
①↑上の電話番号に電話
②つながったら、キャッシング額を確認し、振込予定日を伝える
③その日までの利息額と、振込口座を教えてくれるのでメモする
④電話を切り、あとは振込をして完了
電話は、最初の自動応答のメニュー選択で時間がかかるので、このページを参考にすると良いです。⇒受付メニュー番号ガイド(エポス公式サイト)
2-4-1 と選択すると、支払いの相談に繋がります。そして、オペレーターに繰上返済したいことを伝えると、話をすすめてもらえます。
方法②確定日まで待ってペイジー払い。対応銀行をチェック
方法②のペイジー払いの流れに行く前に、エポスのペイジー払いに対応している銀行をチェックしておきましょう。公式サイトの↓このページの、「ご指定できる金融機関」のリンクをクリックすると、銀行一覧が出ます。
方法②の確定日まで待ってペイジー払いの流れ
一番最近は、2018年5月10日に行ったので、そのときの画面で、流れを紹介しますね。
↓ペイジー払いは、エポス公式サイトにログインして行います。(アプリからログインしても可能)
↓「お支払い予定額を見る」をクリック
↓「お支払い予定額」のページはすごく縦長なのですが、それのちょうど真ん中へんに「Pay-easy(ペイジー)入金」のボタンがあるので、そこをクリック。
↓次の「インターネット入金(ペイジー)」のページも縦長。「インターネットバンキングで支払う」を選択してから、「月々のお支払い」をクリック。
↓一番下の赤ボタン「次のステップへ」をクリック。
↓支払う金額が出てきます(支払う額は、月の支払額の全額。全額以外は選べない)。一番下の赤ボタン「同意して次へ進む」をクリック。
※ちなみに、上の画面の金額部分を拡大したものが↓こちら。この画面でだけ、繰り上げ返済で節約できる金利が確認できるので、チェックしておきましょう。
つづきです。
↓一番下のピンクのボタン「同意する(金融機関選択へ)」をクリック。
↓金融機関選択で、私は「ゆうちょ銀行」を選びました。(※このペイジーの支払い銀行は、エポスカードの名義人と違う名義の銀行口座でもOKです。今回、私は会社のゆうちょ口座から支払ってみました。)
下のピンクボタン「お支払いする(金融機関サイトへ)」をクリック。
↓もう一度、確認画面。「移動する」をクリック。
↓ゆうちょ銀行のログイン画面に飛びます。ログインします。
↓ログインすると、ペイジーで振り込む内容(金額や振込先)が自動で入力された画面が開きます。内容を確認して、下の黄緑ボタン「次へ」をクリック。
↓再度確認し、ワンタイムパスワードを入力して、下のオレンジボタン「実行する」をクリック。
↓確認画面です。「はい」をクリック。
↓受付完了画面です。これでペイジー振込完了。ゆうちょ銀行は、もうログアウトしてOKです。
以上です。
↓おまけ。エポス公式サイトに戻ってみました。利用明細を確認してみましたが、元のままでしたので、ペイジー払いの即時反映はされないようです。
方法③リボ変更して即ペイジー払いでも、まず対応銀行をチェック
方法③も方法②と同じで、エポスのペイジー払いに対応している銀行のチェックは必須です。公式サイトの↓このページの、「ご指定できる金融機関」のリンクをクリックすると、銀行一覧が出ます。
方法③のリボ変更して即ペイジー払いの流れ
くわしくは、↓こちらのページで解説しています。
まとめ
エポスカードの繰り上げ返済のポイントをまとめておきます。
●①電話&振込と、②確定日まで待ってペイジー払い、③リボ変更して即ペイジー払い、の3つ方法があり、③が一番オトク
●3つの方法ともに手数料的にはイマイチ。アコムやセディナカードのほうがトク
●なので、エポスカードの海外キャッシングは、あくまで非常用と考えるべき
という感じです。
海外キャッシング用のメインカードとしては、アコムACマスターカードやセディナカードのほうがおすすめです。アコムもセディナも年会費無料カードがありますし、作っておくと安心ですよ。詳細は↓こちら。