関西空港で、外貨両替していい通貨と、しないほうがいい通貨、って、どれでしょうか?
「メジャーな通貨は日本での両替がおトクで、マイナーな通貨は海外現地での両替がおトク」なんてウワサも、よく聞いたりしますよね。これは本当なのでしょうか?
というか、そもそも「何がメジャー通貨で、何がマイナー通貨なのか?」というのも、よくわかりませんよね。
そこで、調べてみました。
関西空港で両替できる14通貨のレートをすべて調べてみて、何がトクで何が損か、法則性を見つけたいと思います。
先に結論。米ドルとユーロ以外は関西空港の両替は損!
先に結論を書いておきます。
関西空港では、米ドルとユーロ以外の両替は損が大きいです。
●米ドルとユーロ 1.5〜3%
●シンガポールドルと英ポンド 4〜9%
●カナダドル、豪ドル、中国元 10〜12%
●台湾ドル、タイバーツ 10〜14%
●韓国ウォン、香港ドルなど、その他 15%以上
しかも、↑この%は、常に大体同じになるように決まっているみたいなのです。関西空港以外に、成田空港と中部空港(セントレア)でも調べてみたものが、↓こちら。
通貨別 手数料上乗せ率
↑ほんと、何か皆で決めたことがあるみたいに、通貨ごとに似たような数字ですよね。きっと、何かあるんでしょう。なので、大体↑これを目安にしてしまって良いでしょう。
、ということですね。関西空港でドル両替レートが一番良い場所
では、次に、米ドル両替なら、関西空港のどこでするのが良いのか、見てみましょう。2018年6月18日のデータで比較してみます。
↓黄色が一番良いレートだった銀行(両替所)。赤が一番悪かった銀行(両替所)です。
(関空第2ターミナルの場合はSMBC信託銀行だけしかないので、他の銀行を選べないので注意)
関空のドル両替で最安レートは紀陽銀行
※出発階(4階)から紀陽銀行は無くなってしまったので注意。今あるのは到着階(1階)のみです。
米ドル両替で
。 でした。紀陽銀行はモニターに表示している価格から割引価格もあります(上の金額は割引の額)。窓口に行けば割引は受けられる、とのこと。
関空で米ドルレート最悪はトラベレックス
一方、一番レートが悪かったのは、トラベレックス。上乗せ手数料は、3%でした。トラベレックスは関空内にいくつかあるんですが、その中では、南海電車改札前にあるトラベレックスが一番レートが良いんだそうです。
空港で米ドルレートが一番良いのは関西空港
同日(2018年6月18日)の他の空港、成田空港、羽田空港、中部空港の3空港の全両替所の米ドルレートも調べてみました。そして、一番良かったのが、関西空港の紀陽銀行です。他の空港と比較すると、↓こんな感じ。
●関西空港 紀陽銀行 1.7%
●成田空港 GPA両替所 2.4%
●羽田空港 SBJ銀行 2.5%
●中部空港 セントレア直営両替 2.7%
※手数料はレート上乗せの形で取られます
↑結構レートに違いがあり、驚きです。関空出発で成田や羽田で乗り換えする人は、ドルは関空で両替しておかないと損するので気を付けてください。
★さらに節約するなら3つの方法
日本の空港での米ドル両替では、1.7%や2.4%の手数料がどうしてもかかってしまいます。でも、それをもっと節約できる3つの方法があります。
お得な順に、↓この3つです。
●【手数料 約0.2%】現地ATM引き出し(ただし特定のカードじゃないと損)
●【手数料 約0.2%】ソニー銀行のデビットカードでカード払い
●【手数料 約1.7%】外貨宅配(ただし空港より得なのは特定の会社のみ)
↓それぞれ簡単に解説します。
オススメ1【手数料0.2%】現地ATM引き出し
一番安い両替方法なら、クレジットカードでの現地ATMからのユーロ引き出しです。(これは全世界、全通貨ほぼ共通して一番お得)
↓こちらにハワイでの現地調査結果があるので、参考にしてみてください。一番お得なカードなら0.2%〜0.3の手数料で済んでいます。
オススメ2【手数料0.2%】ソニー銀行のデビットカードでカード払い
米ドルをカード払いするなら、間違いなく最も手数料が少ないのがソニー銀行のデビットカード「ソニーバンクウォレット」です。手数料率は大体、0.1%〜0.2%で、VISAなので使える店が多いのも強みです。ただし、使い方に少しクセがあるので、↓こちらの解説ページを読んで使ってくださいね。
オススメ3【手数料1.7%】米ドルの外貨宅配
「日本にいるうちに米ドルが欲しい」という人もいると思います。そういう人には外貨宅配が一番お得。一番安い外貨宅配業者だと、手数料約2%です。↓こちらで外貨宅配業者を徹底比較しています。
関西空港でユーロ両替レートが一番良い場所
次は、ユーロを見てみましょう。ユーロ両替は関西空港のどこでするのが良いのでしょうか?2018年6月21日のデータで比較してみます。
↓黄色が一番良いレートだった銀行(両替所)。赤が一番悪かった銀行(両替所)です。
(関空第2ターミナルの場合はSMBC信託銀行だけしかないので、他の銀行を選べないので注意)
関空のユーロ両替でも最安レートは紀陽銀行
↓ドルのところと同じ地図をもう一度掲載しておきます。
※出発階(4階)から紀陽銀行は無くなってしまったので注意。今あるのは到着階(1階)のみです。
ユーロ両替でも
でした。 でした。ドルでもユーロでも関空で一番良いとは、がんばってますね、紀陽銀行さん。
関空でユーロレート最悪は三菱UFJのワールドカレンシーショップ
一方、一番レートが悪かったのは、ユーロでは三菱UFJグループのワールドカレンシーショップ。上乗せ手数料は3.2%。場所は、第1ターミナル2階同じ4階出発ロビー北ウイングにあります。
空港のユーロレートで一番良いのは関西空港
同日(2018年6月21日)の他の空港、羽田空港、関西空港、中部空港の3空港の全両替所のユーロレートも調べてみました。一番良かったのは、ユーロでも同じく、関西空港の紀陽銀行。他の空港と比較すると、↓こんな感じです。
●関西空港 紀陽銀行 2.0%
●成田空港 GPA両替所 2.7%
●羽田空港 SMBC信託銀行 3.1%
●中部空港 セントレア直営両替 3.1%
※手数料はレート上乗せの形で取られます
↑関西空港と、羽田・中部では1%以上も違いがあります。関空出発で成田や羽田で乗り換えする人は、ユーロは関空で両替しておくべきですね。
★さらに節約するなら3つの方法
日本の空港でのユーロ両替では、2%や2.7%の手数料がどうしてもかかってしまいます。でも、それをもっと節約できる3つの方法があります。
お得な順に、↓この3つです。
●【手数料 約0.1%】現地ATM引き出し(ただし特定のカードじゃないと損)
●【手数料 約0.1%】ソニー銀行のデビットカードでカード払い
●【手数料 約2%】外貨宅配(ただし空港より得なのは特定の会社のみ)
↓それぞれ簡単に解説します。
オススメ1【手数料約0.1%】現地ATM引き出し
一番安い両替方法なら、クレジットカードでの現地ATMからのユーロ引き出しです。(これは全世界、全通貨ほぼ共通して一番お得)
↓こちらにパリやローマなどユーロ圏での現地調査結果があるので、参考にしてみてください。一番お得なカードなら0.1%〜0.3の手数料で済んでいます。
オススメ2【手数料約0.1%】ソニー銀行のデビットカードでカード払い
ユーロをカード払いするなら、間違いなく最も手数料が少ないのがソニー銀行のデビットカード「ソニーバンクウォレット」です。手数料率は大体、0.1%〜0.2%で、VISAなので使える店が多いのも強みです。ただし、使い方に少しクセがあるので、↓こちらの解説ページを読んで使ってくださいね。
オススメ3【手数料約2%】ユーロの外貨宅配
「日本にいるうちにユーロが欲しい」という人もいると思います。そういう人には外貨宅配が一番お得。一番安い外貨宅配業者だと、手数料約2%です。↓こちらで外貨宅配業者を徹底比較しています。
ドル・ユーロ以外の通貨の外貨両替はどうするべき?
ドルとユーロ以外の通貨は、手数料として5%以上もレートに上乗せされてしまうので、もったいない。じゃあ、外貨両替をどうするか、というと、やはり現地ATM引き出しがおすすめです。
他の通貨で、ATM引き出しだと、手数料がいくらくらいになるかは、↓こちらに一覧にしています。
参考:海外ATM引き出し現地調査結果
操作は基本的には英語になりますが、決まった英単語しか使わないので、覚えてしまいましょう。各国のATMの使い方は、↓こちらで紹介しています。
参考:海外各地のATMの使い方
まとめ
ポイントをまとめておきます。
●関空でのドルは両替コストは2.4%
●関空でのユーロ両替コストは2.7%
●関西空港でドル両替なら第1ターミナル4階の紀陽銀行
●関西空港でのユーロ両替も第1ターミナル4階の紀陽銀行
●もっと節約したいなら、セディナカードで現地ATM引き出し
●ドル・ユーロ以外の通貨は現地ATM引き出しで
以上です。
ムダな出費にならないよう、お得なところで上手に外貨両替をしてくださいね。
ではでは。