海外旅行では、現金よりも安全に使えるクレジットカードが便利。
そんなクレジットカードを、より安全に使うためのコツを、ここにまとめておきます。
出発前の準備
カードは必ず複数枚持っていく
カードは必ず2、3枚は持っていくようにします。なぜなら
●1枚を無くすかもしれない
●VISAやmaster、どちらかしか使えない店があるかもしれない
●海外旅行保険が良いカードと、海外キャッシングが良いカードは違う
などの理由からです。
もし海外でカードを無くした場合、日本に帰らないとカードの再発行ができないカードもあります。その場合、1枚しかカードを持っていないと、カード無しの状態になってしまいます。
なので、必ず2、3枚は用意するようにしましょう。
ピン(暗証番号)を覚えておく。4ケタで問題無し
海外でのクレジットカード利用では、ピン(暗証番号)を使うことが多いです。海外では6ケタのピンが多いですが、日本のピンは4ケタ。4ケタでも世界で使えるので、安心してください。
機械に入力するときなどは、
(全世界的にエンターキーは緑色のボタン)を押せばOK。必ず出発前に、自分のピンを確認して、覚えておきましょう。
カード会社の連絡先をメモしておく
初めての海外利用だと、不正利用と勘違いされてカードが止まることがあります。でも、止まったときもカード会社への電話一本でまた使えるようになるのでご安心を。
カードが止められたときに備えて、カード会社の連絡先をメモしておきましょう。体調が悪くなったときのために、保険関連の連絡先も一緒にメモしておくことをおすすめします。
※海外から日本の0120フリーダイヤルに電話できるIP電話サービス「ブラステル」がおすすめです。ブラステルに関してはこちらの記事で解説しています。
カードの持ち歩き
旅行中、カードは分けて別の場所に保管
複数枚のカードは、必ず分けて携帯するようにしましょう。例えば、1枚はカバンの中、もう1枚はパスポートと一緒に身につけて持っておく、などです。
1つのカバンの中に一緒に持っていると、そのカバンを盗まれたら終わりですから。
必要なカードだけを持ち歩く
カードは、必要なカードだけを持ち歩くようにしましょう。とりあえず使わないカードは、ホテルの金庫の中や、スーツケースの底など、他人の手が届きにくい場所に保管します。
カード払いするとき
カード払いするときが、最も犯罪に遭いやすいタイミングです。注意点を書いておきます。
まずはレシートをチェック
海外では、レシートが間違っていることが結構あります。ちゃんと、頼んだものが来ているか、来ていないものがレシートに載って請求されていないか、をチェックします。
チップ
海外ではレシートにチップの欄があることがあります。チップをあげる場合は、レシートのチップ欄に金額を書いて店員に渡します。
ただし、レシートに↑このように「サービスチャージ」として、すでに請求が載っていれば、それがチップのことなので、チップは不要です。(もちろん、追加でチップをあげても構いません)
金額間違いに気をつける
店員が、レシートから、クレジットカード支払いの機械に金額を打ち込むときに、金額を間違うことがあります。必ず、金額をチェックしましょう。
●暗証番号入力の場合は、入力する機械の金額表示をチェックする
●サインの場合は、サインする紙の金額表示をチェックする
「日本円?現地通貨?」と聞かれたら現地通貨を選ぶ
店によっては、「日本円?現地通貨?」と尋ねられることがあります。結論から言うと、現地通貨がおすすめ。
「日本円?現地通貨?」の質問は、どういう意味かというと、カード会社に、「日本円建てで請求するか?現地通貨建てで請求するか?」という意味。
2つの違いは、↓こういう感じ。
②「現地通貨建て」の場合は、店が現地通貨の価格のままカード会社に請求。カード会社がその価格を日本円に換算して請求
何が大きな違いとなるか、というと、使われるレートが違ってきます。
②の現地通貨建ての場合、使われるのはVISA/masterなど国際ブランドのレートです。こちらは、公式サイトでも発表されていて です。
勝手に日本円建てにされていないかのチェックも必要
私も経験がありますが、店によっては、勝手に日本円建てにする、ひどい店もあります。その場合は、レシートを見るとわかります。日本円建てにしてある場合は、レシート上に「=●●●JPY」のように日本円の表示があります。
現地通貨建ての場合は、「=●●●JPY」のような日本円の表示はレシートに載らないので、覚えておきましょう。
勝手に日本円建てにされた場合は、店の人に言って、現地通貨建てに換えてもらうか、返金してもらいましょう。
ピン(暗証番号)入力とサイン。サインは日本語でOK
大体の店は、カード払いすることを伝えると、ピン(暗証番号)入力か、サインか、店側で、どちらか勝手に決められてしまいます。
ただ、
ので、選びたい場合は、ちゃんと店の人に伝えましょう。ピンを忘れた場合も、サインで済ませられないか尋ねてみるといいです。サインは、カード裏にしたサインを書くようにしましょう。海外の店によっては、サイン欄にピィ〜ッと横線を引くだけでOKにしてしまう店もありますが、それだと万が一、何かトラブルが生じたときに証明になりません。気をつけましょう。
カードは目の届く場所で処理してもらう(できるだけ)
カード情報を盗まれないために、カードは目の届く場所で処理してもらうようにしましょう。
テーブルチェック(レジではなくテーブルでの支払い)の店だと、なかなか難しいときもありますが、できるだけ目の前でカード処理をしてもらうように店の人に頼んだほうが安全です。
暗証番号は絶対に見せてはダメ
暗証番号は絶対に他人に見せてはダメです。これは一番大切なことです。
クレジットカードは不正利用の場合、請求を拒否できるのですが、暗証番号を盗まれてカードを不正利用された場合は、自己責任となり、請求を拒否できません。
逆に言えば、最近は、カード利用に暗証番号が必須になってきているので、暗証番号だけ死守すれば、かなりの犯罪を防ぐことができます。
●暗証番号を入力するときは、店員から見えないように手で隠す
●店内の監視カメラにも暗証番号が映らないように手で隠す
●ATMキャッシングのときも暗証番号入力は手で隠す
●暗所番号を盗まれたときは自己責任
以上は必ず覚えておいてください。
「現金あるだけ払い+残りをカード払い」も可能
海外旅行の最終日などで、現地通貨が余っているとき、使い切りたいですよね。そんなときは、「現金あるだけ払い+残りをカード払い」という支払い方だとキレイに使い切れます。お店に相談してみましょう。
カード払いのレシートは必ずもらっておく
カード払いのレシートは必ずもらっておきましょう。あとで、カードの請求の明細と確認が必要だからです。特に海外でのカード払いは、カード会社の明細に載らない情報も多いので、保管は必須です。
スマホで、レシートを写真に撮っておくのがおすすめです。
支払いに失敗した場合は、失敗のレシートももらっておく
海外では、たまに、カード払いに失敗することもあります。その場合のレシートも、もらっておくようにしましょう。
失敗をしたフリをして、もう一度、支払いをさせる「二重取り」という犯罪もあります。それの予防です。
帰宅後&ホテルに戻ってから
カード会社の会員サイトで利用明細の確認
海外でのカード利用は、3日後くらいにカード会社の公式サイトの利用明細に反映されます。
VISAは反映が早いです。2日後くらい。JCBはmasterよりも遅いときが多いです。
クレカの中で、ジャックスカードだけは、反映が非常に遅いので注意してください。2週間ほどかかったこともあります。
身に覚えのない請求がないかチェックする
カード会社の明細の中に、身に覚えのない請求(不正利用?)を見つけたら、すぐにカード会社に連絡します。
そのカード利用の、銀行引き落とし前なら、カード会社にその不正利用を連絡すれば、その連絡だけで請求が止まります。
ただ、一旦、銀行引き落としがされてしまうと、そのお金が戻ってくるのに時間がかかってしまいます。一応、保険でそういう不正利用は補償されることになっているのですが、引落後の返金は時間がかかるので注意しておきましょう。
その他、海外カード払いでよくある質問
その他、よくある質問を書いておきます。
レートはいつのもの?
適用されるレートは、カード利用日のレートとは限りません。翌日などにズレることもよくあります。
締日より前に払ったのに、引落しが翌々月になった
これも、ちょくちょくあります。一括払いなら損はないですが、1日ごとに利息が増えていくキャッシングの場合は注意しましょう。
まとめ
以上、海外でのクレジットカードの安全な使い方とカード払いの注意点、でした。
たくさん注意するポイントがあって、驚いた方もいるかもしれません。でも、クレジットカードは、現金持ち歩きと比較すると格段に安全な手段です。
それをさらに確実に安全に使う方法を、このページで紹介しているだけです。なので、念には念を入れて、という意味で、取り組んでみてください。
カードを上手に使って、みなさんが安全で楽しい旅行ができることを祈っております!