タイバーツの外貨両替については、2023年7月に新しい記事をアップしました。↓こちらです。
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お得なタイ・バーツの外貨両替方法のまとめ記事です。空港、両替所、外貨宅配、ホテル、ATM、LINE Pay外貨両替など、26の両替手段を比較。特に、現地ATM調査は、2017年、2018年、2019年に、5種類の銀行ATM、7枚のカード、合計17回のATM引出しを行い、徹底調査しました。
- 1 まず結論。タイ・バーツお得な外貨両替ランキング
- 2 ★おすすめのタイ・バーツ両替方法
- 3 タイ・バーツ両替はいくら必要か
- 4 【手数料0%〜】★タイATMでの海外キャッシング
- 5 【手数料0.2〜1%】タイの街の両替所
- 6 タイ現地の両替レートの見方
- 7 レート良いおすすめのタイの両替所(バンコク)
- 8 プーケット旅行でのおすすめ両替方法
- 9 クラビ旅行でのおすすめ両替方法
- 10 サムイ旅行でのおすすめ両替方法
- 11 複数の両替所のレートを一気に見れるサイト
- 12 【手数料0.7%】スワンナプーム空港 地下の銀行/両替所
- 13 【手数料1.3〜5%】タイでカード払い
- 14 【手数料1.3〜2%】タイの街にある銀行
- 15 その他の空港での両替
- 16 【手数料10%】タイのホテルでの外貨両替
- 17 【手数料6〜13%】日本の銀行/両替屋/外貨宅配
- 18 【手数料11.6%】LINE Pay外貨両替
- 19 【手数料13%】日本の空港の銀行や両替屋
- 20 [Q&A]タイATMの海外キャッシング手数料を教えてください
- 21 [Q&A]タイATMの利用の注意点は?
- 22 まとめ
まず結論。タイ・バーツお得な外貨両替ランキング
まず結論から。
タイ・バーツの外貨両替方法は、
●日本/タイの空港で両替
●現地の両替所で両替
●現地のホテルで両替
●日本の外貨宅配
●クレカなどで現地ATM引出し
●現金両替せずにカード払い
●LINE Pay外貨両替
などがあります。
それら26の方法を手数料で比較してみました。お得な順に並べると、↓こうです。
※「手数料率1%」とは、1万円の両替で100円の手数料という意味。手数料率は少ないほどお得になります。
アコムACマスターカードで海外キャッシング(=現地ATM引き出し)&ペイジー繰り上げ返済
⇒解説はこちら
バンコクの街の格安両替所
⇒解説はこちら
セディナカードで海外キャッシング&ペイジー繰り上げ返済
⇒解説はこちら
4位
セディナJCB ATM引出し(繰)
【手数料0.7%】⇒解説はこちら
5位
スワンナプーム空港 地下の銀行/両替所
【手数料0.7〜0.8%】⇒解説はこちら
6位以下は、↓こうなりました。※リンクはそれぞれこの記事の中の解説に飛びます。
●【手数料1.2%】ジャックスJCB ATM引出し(繰ナシ)
●【手数料1.3%】エポスVISA ATM引出し(繰)
●【手数料1.3%】カード払い(海外でお得なカード)
●【手数料1.3%】アユタヤ銀行(krungsri)(黄色)
●【手数料1.8%】クルンタイ銀行(KTB)(水色)
●【手数料2.0%】バンコク銀行(紺)
●【手数料2.0%】カシコン銀行(黄緑)
●【手数料2.2%】カード払い(普通レベルのカード)
●【手数料2.3%】サイアム商業銀行(SCB)(紫)
●【手数料3%】エポスVISA ATM引出し(繰ナシ)
●【手数料4%】楽天JCB ATM引出し(繰ナシ)
●【手数料4%】三井住友VISA ATM引出し(繰ナシ)
●【手数料5.4%】カード払い(損なカード)
●【手数料6%】ドンムアン空港の銀行
●【手数料7%】日本 外貨宅配(外貨両替ドルユーロ)
●【手数料8〜9%】スワンナプーム空港 到着階の銀行/両替所
●【手数料9%】日本 外貨宅配(インターバンク)
●【手数料11%】タイ現地のホテル
●【手数料11〜13%】日本 外貨宅配(その他)
●【手数料11.6%】LINE Pay外貨両替
●【手数料13%】日本の空港で両替
基準としては、「総手数料率1%以下なら得、2%以上の両替手段は損」と言えますね。
※「手数料率1%」とは、1万円の両替で100円の手数料という意味。手数料率は少ないほどお得になります。
ちなみに、1位と最下位では、3万円分の両替で約4800円の差になります。
[調査方法]手数料率は「その日、その時間の中間レートから何%上乗せされているか」を調査
違う日付・時間のレートを比較するために、Yahooなどのニュースサイトの中間レートの値を取り、「中間レートから何%上乗せされているか」を調べて比較しました。
中間レートとは、売値と買値の中間のレートです。
中間レートは、旅行中はスマホのアプリで調べるとラクです。私は最近は「Currency+」というアプリで調べています。
[コツ]必ずその時点の中間レートを確認してから外貨両替すべき
外貨両替するときは、必ずその日の中間レートを確認してから外貨両替するようにしましょう。
「両替所で騙されて損した」みたいな話はよく聞くと思います。ですが、最近、両替所だけではなく、ATMでも意味不明な高いレートでお金を出してくるATMがあります。(今のところタイでは、そのようなATMは見つけられていないのですが、最近、世界中で徐々に増えている感じがします)
でも、安心してください。
参考記事:極悪レートの海外ATM増加中。海外キャッシングで注意するポイント
なので、ATMで下ろすにせよ、両替所で外貨両替するにせよ、必ずその時点の中間レートを確認してから外貨両替することをおすすめします。
★おすすめのタイ・バーツ両替方法
タイ・バーツの一番お得な両替方法はアコムACマスターカードでのATM引き出し
お得なレートの両替所がたくさんあるタイですが、空港の両替所は少しレートが悪いですし、街にある最もお得な両替所を使う場合は、その店まで行く手間とコストがかかる、という点がデメリットになってしまいます。
(海外の特に観光地では、盗難の恐れがあるので、余分な現金は持たないほうが安全です。なので、↑このスタイルをおすすめします。
アコムACマスターカードなら、レートもカードの中で一番良いことが多く、しかも、ATM引き出し直後にスマホから繰り上げ返済できるので【利息ゼロ】で両替が可能です。(日本時間のその日のうちに返済すれば利息ゼロです)
タイのATMは24時間利用可能で、空港にも街中にもあります。探すときは、Googleマップ上で「ATM」で検索できます。
普通のカードで現地ATM引出しは【2.5%以上損】
現地ATM引出しでお得なアコム、もしくはセディナのカードを持っていない場合、ATM引き出し後、繰り上げ返済せず、月々の銀行引き落としで返済する形だと【手数料率2.5%】となり、あまり得ではありません。(タイでのATM引き出し調査結果はこちら)
さらに、エポスカードや楽天カード、三井住友カードなどの海外ATM手数料を取るカードだと、もっと手数料率は悪くなりますし(参考:海外ATM手数料を取るカード一覧)、クレカ以外のデビットカードやプリペイドカードの場合は、海外ATMオーナー手数料を取られるので損です。
現金両替のコストは店を探す手間と交通費
「現地ATMを使いたくない」という現金両替派の人の場合、一番お得な両替手段は、街のお得な両替所(←その日によって違う)での両替です。
その日、一番お得な両替所を見つけられれば、レートの面では両替手数料も少なくお得です。
ただ、コストとしては、「その日の最安レートの両替所を探す手間」と「交通費」ですね。
バンコクなら、その日のレートをアプリや公式サイトや公開している店も増えてきたので、以前よりは最安店を見つけることがラクになりました。最安店の探し方については、下で詳しく解説します。
日本でバーツを受け取りたい人は【6%の損】
「どうしても日本でタイ・バーツを受け取っておきたい」という人もいるでしょう。そういう人は、外貨宅配の外貨両替ドルユーロさんがおすすめ。タイ・バーツの外貨宅配サービスでは、一番お得な【手数料率6%】だからです。解説はこちらでしています。
その他の方法だと、日本でタイ・バーツを手に入れるには【手数料率10%以上】が普通で、非常に高いです(汗)。
タイ・バーツのお得な両替方法の結論は、以上です。
では、いろいろな両替方法の解説の前に、タイ・バーツ両替の基礎知識を紹介しておきます。
タイ・バーツ両替はいくら必要か
では、タイ旅行で、タイ・バーツはいくら必要か、考えてみましょう。
最近のタイ・バーツのレートは約3.4円で安定傾向
タイ・バーツのレートは、Google検索で「1バーツ 円」と検索すると出てきます。Googleでは↑このように過去のレートも見れます。
タイ・バーツのレートは、2018年くらいから「1バーツ=約3.4円」で安定している感じです。3000バーツが、約1万円ですね。
新型コロナの始まった4月頃に3.3円まで下がりましたが、6月には戻ってきています。
買い物のときに、タイ・バーツ価格を日本円に換算にするには、表示価格の「4倍より少し減らす」とか「3倍と4倍の間」と考えて計算すると、計算しやすいです。
参考:タイの物価
両替額の参考のために、タイのバンコクの物価を載せておきます。
【飲食】
●ペットボトルの水(500ml) 8バーツ
●コンビニのクロワッサン 16バーツ
●カラムーチョ 24バーツ
●ホットドッグ 30バーツ
●屋台の焼きうどん 50バーツ
●屋台の唐揚げ 40バーツ
●フードコートで食事+飲み物 150バーツ
●レストラン ランチ 100〜300バーツ
●レストラン ディナー 500〜1000バーツ
●アフタヌーンティー 600〜700バーツ/人
【交通】
●BTS(高架電車) 16〜44バーツ
●MRT(地下鉄) 16〜42バーツ
●タクシー 初乗り1kmまで35バーツ
●Grabタクシー 通常タクシーの2〜3割増
スワンナプーム空港
●空港特急 15〜24バーツ
●空港タクシー(市内まで) 300〜400バーツ
ドンムアン空港
●エアポートバス 30〜50バーツ
【観光/レジャー】
●王宮/ワット・プラケオ入場料 500バーツ
●ワット・ポー入場料 100バーツ
●ワット・アルン入場料 50バーツ
●マッサージ60分 250〜500バーツ
1日に必要なバーツは約1万円(ホテル代含まず)
1日に必要なタイ・バーツは、日本円で約1万円、約3,000バーツくらいです。
朝食 100バーツ
昼食 300バーツ
夕食 1,000バーツ
マッサージ 400バーツ
飲物/カフェ 600バーツ
観光 600バーツ
合計3,000バーツ
=約10,000円
↑これはあくまで最低限の値なので、各自でアレンジしてくださいね。
タイのお札と硬貨
タイ・バーツは、一文字だと「฿」。3文字表記だとTHBです。
タイのお札は、↓この5種類。
1,000バーツ (約3,500円)
500バーツ (約1,750円)
100バーツ (約350円)
50バーツ (約1,75円)
20バーツ (約70円)
ATMで出てくるのは、100、500、1000バーツ札です。
コイン(硬貨)は、↓この6種類です。
10バーツ
5バーツ
2バーツ
1バーツ
50サタン
25サタン
(100サタン=1バーツ)
ATMで出てくるお札は、100、500、1000バーツ札です。ATM引出しをするときは、よく使う100バーツ札や500バーツ札が多く出てくるようにすると、あとがラクです。
店によっては、お釣りを持っていない場合があります。小銭も常に少しずつ準備しておきましょう。
[余談]10バーツ硬貨と、2ユーロ硬貨は似ている
↑と、書いてあったで、自宅にある2ユーロ硬貨と比較してみました。
たしかに、デザインも厚みも似てますね。でも、実際の価値は、10バーツ(約35円)と、2ユーロ(約234円)と、200円の差。
私、ローマの空港で、お釣りに韓国ウォン硬貨を混ぜて渡された経験があるのですが、10バーツ硬貨を使われたら、もっと簡単に騙されそうです(汗)。
では、ここからは、それぞれの両替手段について、お得な順に、くわしく解説していきます。
【手数料0%〜】★タイATMでの海外キャッシング
では、まず最初の両替手段として、最もお得な、タイATMでの海外キャッシングを詳しく解説します。
過去3年間、5種類の銀行ATM、7枚のカード、17回のATM引出しで、データを取りました。
手数料率は、利息やATM手数料など全て含めた「総手数料率」で算出。総手数料率が小さいほうがお得なカードという意味です。
↓これらを見ると、アコムとセディナが圧倒的にお得なことがわかると思います。
●アコムACマスター(繰)
2019年6月24日 -0.2%
2019年2月1日 -0.45%
●セディナMaster(繰)
2019年6月24日 0.6%
2019年2月1日 -0.21%
2018年10月3日 -0.03% / DCC時 4.5%
2017年10月21日 0.05% / DCC時 6.4%
●セディナJCB(繰)
2019年6月24日 0.66%
●ジャックス横浜JCB
2018年10月3日 1.2%(繰ナシ)
●エポスVISA(3,000バーツの場合)
2019年6月24日 1.3%(繰) / 3.1%(繰ナシ)
2018年10月3日 1.1%(繰) / 3.8%(繰ナシ)
2017年10月21日 1.4%(繰) / 3.6%(繰ナシ)
●楽天カードJCB(3,000バーツの場合)
2017年10月21日 3.6%(繰ナシ)
●三井住友VISA(3,000バーツの場合)
2017年10月21日 3.9%(繰ナシ)
※(繰)マークは繰り上げ返済したもの。(繰ナシ)は繰上返済なし。繰上返済は、ペイジー払いで振込手数料無料で返済が可能な、アコム、セディナ、エポス、セゾンの4つのカードでのみ行った。他のカードは、繰り上げ返済に電話代&振込手数料がかかるので行わず。
※エポス、楽天、三井住友は、一定額の海外ATM手数料を取るカードで、引出し金額が少ないと手数料率も多くなるので、3000バーツ引出しの仮定で計算し直した。
タイATM引き出し(=海外キャッシング)の結論
タイATM引き出し(=海外キャッシング)の結論としては、↓こうです。
● 【手数料ほぼゼロ】
●タイでもアコムはセディナよりお得
●アコムのレートは同じMastercardの中でも少し良い
●国際ブランドのレートは良い順に、アコム>Master=JCB>VISA
●繰り上げ返済ナシの場合は、利息が他のカードより少なくなるジャックスカードが良い【手数料1.2%】
●一般的なカードでATM引き出し後、繰上返済ナシで毎月の銀行引き落としまで放置の場合は、約【手数料率2.5%】になり、お得とは言えない。
●海外ATM手数料を取るカード(エポス、楽天、三井住友など)は、さらに損
●ATMオーナー手数料220バーツは、日本のクレジットカードなら取られない
●どの銀行ATMでも手数料は同じなので安全な場所のATMを選ぶべき
↓下に、くわしく解説します。
アコムとセディナどちらが良いか?⇒アコム
海外キャッシングでお得な、アコムACマスターカードとセディナカードですが、どちらが良いか、というと、タイではアコムの圧勝です。理由は、↓こちら。
●同じMastercardでも、アコムのレートはセディナより良い
●アコムはATM引き出し直後に、すぐ繰り上げ返済ができる
やはり、アコムは、韓国以外の国では一番お得ですね。
↓参考記事
その他、タイのATMに関して、タイのATM利用時の手数料や、おすすめATMの選び方などは、下のQ&Aで解説しています。
では、次、アコムのATM引出しの次にお得な「街の両替所でのバーツ両替」の解説にいってみましょう!
【手数料0.2〜1%】タイの街の両替所
タイの街での両替は、銀行と両替所の2種類がありますが、2つを比較すると↓こんな感じ。
●【手数料0.2〜1%】タイの街の両替所
●【手数料2%】タイの街の銀行
両替所なら、上手に探せば、手数料ほぼゼロの両替所も探すことができます(もちろん、その日のレートによりますが)。
また、ネットでその日のレートを調べられる両替所が多いのもタイの特徴。レート確認のために店に出向かなくて済むのは、助かりますね。
ここでは、おすすめの両替所と、複数の両替所のレートをまとめて見れるサイトを紹介しておきます。
タイ現地の両替レートの見方
おすすめの両替所を見る前に、タイ現地の両替レートの見方について説明しておきます。タイ現地の両替レートは、日本の「1バーツ=●●円」とは逆です。「1円=●●バーツ」で書いてあります。
例を出して考えてみます。タイの両替所で、↓こう表示してあったとしましょう。
タイの現地の両替所の表示レートは↓これ。
JPY:Buy 0.2875 / Sell 0.29
わかりますか?
まず、大前提として、日本の両替所とタイの両替所では、レートの表示方法が逆になっています。
●日本の両替所のレート表示:1バーツが何円か
●タイの両替所のレート表示:1円が何バーツか
なので、上の問題の「0.2875」は「0.2875バーツ」、「0.289」は「0.289バーツ」であることがわかります。
次に、混乱しやすいのが「Buy」と「Sell」の2つの数字があること。日本円からバーツにするときは、どちらを使えばいいか。
ここ、ポイントなんですが、
気のきいた店だと「We Buy」「We Sell」と書いてあったりします。で、もう一度、改めて問題を見てみましょう。
タイの現地の両替所の表示レートは↓これ。
JPY:Buy 0.2875 / Sell 0.2885
今度は、わかりました?(笑)
正解を解説します。
「JPY:Buy 0.2875 / Sell 0.2885」の意味は、
●「そのお店が」1円をSellする(売る)なら、0.2885バーツ(もらうよ)
という意味。なので、今回使うのは、店が日本円を受け取る「Buy」のほうです。
お店が、1円に対して0.2875バーツ支払うのですから、1万円なら2,875バーツですね。「1万円で2,875バーツ」というのが正解でした。
↓下で、ネットでレートが見れる両替所のサイトを紹介しているので、ぜひ、実際の計算にもトライしてみてください!
[コツ]タイ現地の両替所のレートの見方
上の説明から、タイ現地の両替所のレートの見方のコツとしては、↓こうなります。
●円→バーツ両替なら、Buyの値が多い店がトクな店
●バーツ→円両替なら、Sellの値が少ない店がトクな店
ただ、↑このコツを丸暗記するより、「『その店が』という主語を補う」ということを覚えておいたほうが応用が利くと思います。
レート良いおすすめのタイの両替所(バンコク)
それでは、ネットで両替レートが見れるタイの両替所を紹介していきましょう。
一応、レートが良いことが多い順に上から並べます。ただ、正確な最安店はその日その日で違うので、最安店を探すときは公式サイトのレートを見て比較して探してくださいね。
↓「スーパーリッチ」という名前の両替所が3つもあります。色で見分けてください。
スーパーリッチ・タイランド(緑の看板)
●2019年9月に調査したレートと手数料率
↑黄色部分は、他店との比較で一番レートが良かったとき
↑この「緑のスーパーリッチタイランド」(SUPERRICH THAILAND)は、
。バンコク市内に15店舗ありますが、本店(Headquarter Rajdamri1)と、Vibhavadi 22店が、一番レートが良いです。レートが見れるスマホアプリもあります。ただし、スワンナプーム空港支店は、いつも本店より【約0.5%手数料が高い】ので、少し損です。空港支店の場所は、空港の地下、空港特急(エアポートリンク)の乗り場近くの両替所が集まっているところです。
レートが良いのは、↓この本店(公式サイト上では「Headquarter Rajdamri1」)と、Vibhavadi22店です。
●レートの良い本店の地図
(日曜定休、9〜18時営業、土曜17時まで)
↑本店は、伊勢丹から道路をはさんで反対側の奥。すぐ南に「オレンジのスーパーリッチ両替所」、すぐ西に「水色のグランドスーパーリッチ両替所」もあります(すべてネットでレートが見れます)。
●レートの良いVibhavadi22店の地図
(日曜定休、10〜17時営業、土曜16時まで)
K79は年中無休で日曜も営業。オンヌット駅近く
●2019年9月に調査したレートと手数料率
↑黄色部分は、他店との比較で一番レートが良かったとき
K79両替所はオンヌット駅から徒歩2分。
(年中無休、8〜19時営業、土曜18時まで)
●地図
VASU両替所:ナナ駅に近い
●2019年9月に調査したレートと手数料率
↑黄色部分は、他店との比較で一番レートが良かったとき
VASU両替所は、Nana駅のすぐ北側にあります。
(日曜定休、9〜18時営業、土曜17時まで)
●地図
以上3つの両替所が、レート比較で一番良いレートを出すことが多い両替所です。
その他、使いやすい両替所も紹介しておきます。
スーパーリッチ(SPR)(オレンジの看板)
●2019年9月に調査したレートと手数料率
↑黄色部分は、他店との比較で一番レートが良かったとき
↑「オレンジ・スーパーリッチ」(SuperRich)はバンコク市内37店舗もあります。BTS(高架電車)やMRT(地下鉄)の駅にも店舗があり便利ですが、緑の看板の「スーパーリッチ・タイランド」よりは、少しレートが悪いことが多いです。
スワンナプーム空港の地下にも、店舗があります。レートは、やはり本店が一番良く、他の店舗は少し悪いレートになります。(全ての店舗のレートが公式サイトで見れます)
グランドスーパーリッチ(水色の看板)
●2019年9月に調査したレートと手数料率
↑黄色部分は、他店との比較で一番レートが良かったとき
↑「水色のグランドスーパーリッチ」(GrandSuperRich)は、「緑のスーパーリッチ・タイランド」の本店近くにあります。
タニヤ・スピリット
●2019年9月に調査したレートと手数料率
↑黄色部分は、他店との比較で一番レートが良かったとき
タニヤ・スピリットは、BTS(高架電車)Sala Daeng駅のすぐ北側にある両替所。MRT(地下鉄)Si Lom駅からも徒歩3分と近いです。
バリュー・プラス両替所(赤い看板)はプーケットやクラビ、サムイにも
●2019年9月に調査したレートと手数料率
↑黄色部分は、他店との比較で一番レートが良かったとき(バリュープラスには無いですね。汗)
バリュープラス(Value Plus)両替所も、バンコク市内に数店舗、そして、プーケットやクラビ、サムイにも店舗を持っています。
レートは「緑スーパーリッチ」より少し悪め。Value Plus両替所の中では、Siam Paragon店が一番良いです。スワンナプーム空港の地下にも店舗ありますが、Siam Paragon店より、やはり少しレートが悪いです。
Value Plus両替所の店舗を良い順に並べると、大体、↓こうなっています。やはり、できればバンコク市内が一番レートがいいですね。
2019年9月2日、1円は何バーツ?
①0.2870バーツ【手数料0.5%】:
Siam Paragon店(バンコク)のみ
②0.2865バーツ【手数料0.7%】:
Central Plaza Ladprao店(バンコク)、Si Lom Bangkok店(バンコク)
③0.2860バーツ【手数料0.9%】:
スワンナプーム空港店(バンコク)、Central Festivalプーケット店、Lotus Thalangプーケット店、Lotusクラビ店
④0.2850バーツ【手数料1.2%】:
Ao Nangクラビ店、プーケット空港Avenue店、Central Festivalサムイ店
プーケット、クラビ、サムイのことが出てきたので、これらの地域のお得な両替方法を↓ここにまとめておきます。
プーケット旅行でのおすすめ両替方法
プーケットにバンコク経由で行く場合、両替方法は、お得な順に↓こうなります。
①【手数料0〜0.6%】アコムかセディナでATM引出し(プーケットでもOK)
②【手数料0.2〜1%】バンコクの街の両替所で両替
③【手数料0.7%】バンコク・スワンナプーム空港の地下の両替所で現金両替
④【手数料0.9%】バリュープラス両替所のCentral Festivalプーケット店、Lotus Thalangプーケット店で両替
⑤【手数料1.2%】バリュープラス両替所のプーケット空港Avenue店で両替
⑥【手数料6%】バンコク・ドンムアン空港の銀行で現金両替
⑦【手数料8〜9%】スワンナプーム空港 到着階の銀行/両替所
バリュープラス両替所のプーケット店舗のレートは、一部、公式サイトから見れます(見れない店舗も多いですが)。⇒公式サイトでレートを見る
↓バリュープラス両替所のCentral Festivalプーケット店の地図
↓バリュープラス両替所のLotus Thalangプーケット店
プーケット旅行での両替の結論としては、ATMを使うならプーケットでもいい。一方、現金両替なら、できればバンコクで両替しておきたい感じですね。
クラビ旅行でのおすすめ両替方法
クラビにバンコク経由で行く場合、両替方法は、お得な順に↓こうなります。
①【手数料0〜0.6%】アコムかセディナでATM引出し(クラビでもOK)
②【手数料0.2〜1%】バンコクの街の両替所で両替
③【手数料0.7%】バンコク・スワンナプーム空港の地下の両替所で現金両替
④【手数料0.9%】バリュープラス両替所のLotusクラビ店で両替
⑤【手数料1.2%】バリュープラス両替所のAo Nangクラビ店で両替
⑥【手数料6%】バンコク・ドンムアン空港の銀行で現金両替
⑦【手数料8〜9%】バンコク・スワンナプーム空港 到着階の銀行/両替所
バリュープラス両替所のクラビ店舗のレートは、公式サイトから見れます。⇒公式サイトでレートを見る
↓バリュープラス両替所のLotusクラビ店の地図
クラビ旅行での両替の結論としては、ATMを使うなら両替はクラビでもOK。一方、現金両替は、できればバンコクで両替できるとお得です。
サムイ旅行でのおすすめ両替方法
サムイにバンコク経由で行く場合、両替方法は、お得な順に↓こうなります。
①【手数料0〜0.6%】アコムかセディナでATM引出し(サムイでもOK)
②【手数料0.2〜1%】バンコクの街の両替所で両替
③【手数料0.7%】バンコク・スワンナプーム空港の地下の両替所で現金両替
④【手数料1.2%】バリュープラス両替所のCentral Festivalサムイ店で両替
⑤【手数料6%】バンコク・ドンムアン空港の銀行で現金両替
⑥【手数料8〜9%】バンコク・スワンナプーム空港 到着階の銀行/両替所
バリュープラス両替所のサムイ店のレートは、公式サイトから見れます。⇒公式サイトでレートを見る
↓バリュープラス両替所のCentral Festivalサムイ店の地図
サムイ旅行の両替の結論としては、ATMを使うなら両替はサムイでもOK。一方、現金両替はバンコクで両替しておきたいですね。
複数の両替所のレートを一気に見れるサイト
話はまたバンコクに戻りますが、複数の両替所のレートを一気に見れるサイトも紹介しておきます。
タイバーツ満員御礼両替所
↑ランキング形式でレートが見られます。
ただし、ここの順位をすべて信用してはいけません。なぜなら「緑SuperRichタイランド」や「オレンジのスーパーリッチ」など、レートが良いのに、なぜかランキングに入っていない両替所もあるからです。
比較するときは、やはり、ちゃんと公式サイトで確認したほうが良さそうです。
Get4x
↑地図上に、各両替所ごとのレートを表示させることができ、しかも、バンコク、パタヤ、プーケットでも検索可能で、アプリもあって・・・便利そうなんですが、実は、あまり使えません(笑)。
店舗ごとのレートは、正確なその日のレートではありません。「指標レート」と書いてあるものは推測値です。タイだと推測値ばかりですね。(正確なものは「ライブレート」。香港とかだとライブレートも多いのですが。)
使い道としては、その日のレートの相場調べや、どこに両替所が集まっているか、などを調べる感じですね。
ちなみに、たくさんの両替所のレートを見るには、メールアドレス登録が必要になります。(私は登録しましたが、へんな広告メールとかは届かないのでご安心を)
では、次、この次にお得なバーツ両替手段である、「スワンナプーム空港 地下の銀行/両替所」にいってみましょう!
【手数料0.7%】スワンナプーム空港 地下の銀行/両替所
お得さ1位のアコムACマスターカードでのATM引出し、2位の街の両替所、3位セディナカード、に続いてお得なのが、「スワンナプーム空港【地下の】銀行/両替所」です。
【地下の】という部分が重要です。というのは、スワンナプーム空港は、到着階にも多くの銀行窓口があるのですが、↓このように手数料が全然違うので、注意が必要です。
●【手数料0.7%】地下の銀行/両替所
●【手数料8〜9%】到着階の銀行/両替所
1万円を両替して、手数料が70円と800円だから、全然ちがいますね。
地下というのは、エアポートリンク(空港特急)の乗り場の手前です。エスカレーターで下りていくと、もう目の前に、両替所が集まっているのが見えます。↓こんな感じ。
ここには、↓これらの5つ両替所があります。
レートの良い順に並べると、↓こう。
スワンナプーム空港地下の両替所(レートの良い順)
①SUPERRICH THAILAND(緑)
②Value Plus(赤)
③HAPPY RICH(黄)
④SuperRich(オレンジ)
⑤KTB(クルンタイ銀行)(水色)
ですが、公式サイトで空港店のレートをチェックしていると、最近は、①〜④の4つの空港両替所は、あまりレートに違いがない様子。水色のクルンタイ銀行だけ、ここは銀行なので、レートが良くありません。
タイでは、銀行のレートは両替所のレートより約1〜2%悪いです。これは覚えておいてください。
水色のクルンタイ銀行は目立つ場所にありますが、悪いレートに注意してください。
まあ、5店とも同じ場所にありますし、全て店の外にレート表が出ているので、その場でレートを見て比較し、最安店で両替すればOKです。
ちなみに、水色のクルンタイ銀行の店舗にはATMもあります。
スワンナプーム空港地下の両替所/銀行に関しては、以上です。
その他の空港での両替(スワンナプーム空港到着階やドンムアン空港での両替)は、あまりおすすめではないので、下で解説しています。
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ここから下は、【手数料1%以上】の、あまりお得ではない両替手段です。手数料が少ない順に解説していきます。
まず、最初は、カード払いです。
【手数料1.3〜5%】タイでカード払い
「外貨両替なんて、いちいち面倒。全部カード払いすればいいじゃん!ポイントも付くし」と考える人もいると思います。
でも、実は、海外でのカード払いは、日本で使うより損なんです。日本ではかからない2つの手数料がかかるから。
タイで、日本のクレカ払いをした場合を考えてみましょう。
カード払いは最低支払額や手数料増額に注意
手数料の前に、まず、別の面でも、タイには、カード払いの壁があります。
タイ、特にバンコクでは、カード払いが可能な店は多いです。と言っても、欧米や最近の日本のように少額の支払いもカード払いできるほど便利にはなっていません。
「カード払いは300バーツ以上から」という最低支払額を設けている店もありますし、カード払いに対して別の手数料を要求する店もあります。カードを使う前に確認が必須です。
あと、もちろんですが、ローカルの食堂や屋台では、カード払いは不可ですね。
タイでのカード払いの手数料①と②
では、タイでのカード払いにかかる手数料を見ていきましょう。
海外で、日本のカードを使ってカード払いをしたときは、一括払いだったとしても、↓この2つの手数料がかかります。
●海外ショッピング手数料 1.6%〜5%
●外貨両替手数料(両替レートへの上乗せ) タイ・バーツは約0.7〜0.9%
↓それぞれ見ていきます。
①海外ショッピング手数料
海外ショッピング手数料は、1.6%〜5%と、カードごとに違います。一覧表はこちら。
クレジットカードの場合は、【1.6%〜2.2%】です。デビットカードやプリペイドカードは悪く、【2.5%〜5%】にもなります。(イオン銀行デビットだけは1.6%)
②外貨両替手数料はVISAが悪く、MastercardとJCBが良い
外貨両替手数料は、国際ブランド(VISA/master/JCB/Amex)ごとに違います。タイ・バーツでは、MastercardとJCBが約0.7%、VISAが少し悪く、約0.9%の上乗せです。
カード払いは、もらえるポイントの分おトク
カード払いの場合は、海外では手数料が取られてしまうのですが、ポイントがもらえる分は得です。カード払いで獲得できるポイントは、
●普通のカードで0.5%
●お得なカードで1%
と言われています。
タイでのカード払いの手数料まとめ
もらえるポイントの分だけお得、ということを考えると、総手数料率からポイントを差し引いたものが、実質の手数料率ということになります。
①国際ブランドのレート上乗せ【0.7〜0.9%】
+ ②海外ショッピング手数料【1.6〜5%】
ー ③ポイント還元率【0.5〜1%】
ーーーーーーーーーーーーーー
= 実質手数料率(少ないほうがお得)
実際に計算してみると、
最もお得なカードは、
0.7% + 1.6% – 1% = 総手数料1.3%
最も損なカードは、
0.9% + 5% – 0.5% = 総手数料5.4%
カード払いで1万円支払った場合、手数料は130円と540円の違いです。3万円支払いだと、手数料330円と1,620円。
一般的なクレジットカードは、
0.7% + 2% – 0.5% = 総手数料2.2%
くらいです。
タイでカード払いできる場所とできない場所
あとは、タイでどれくらいカード払いできる場所があるか、ですね。↓こちらに簡単にまとめておきます。
●大きなショッピングモール
●デパート(JCBのクレカ提示で割引があることも)
●スーパーマーケット
●MRTカード(地下鉄Suica)の購入
●Grab
●屋台
●ローカル大衆食堂
●MRT(地下鉄)
●BTS(高架電車)
●バス
●タクシー
●スカイトレイン(空港特急)
●BTSラビットカード
JCBは、タイでは基本的に使える店が少ないです。ですが、JCBカードを提示すると割引をしてもらえる店があります。JCBの優待がある店は、バンコクのJCBプラザで尋ねるか、↓こちらのPDFを見るとわかります。
以上、タイでのカード払いでした。
【手数料1.3〜2%】タイの街にある銀行
タイの銀行は、基本的に、街の両替所よりレートは悪いです。
多くの銀行が公式サイトで両替レートを公開しているので、ネットから、その日のレートを確認することができます。
代表的な銀行と、その公式サイトを掲載しておきます。
↑このように、きれいに、資産規模が大きい銀行ほど手数料率が高い点が面白いです。
【手数料率2.3%】サイアム商業銀行(SCB)(紫)
紫がイメージカラーの「サイアム商業銀行」の両替は【手数料率2.3%】。タイの銀行で資産規模第1位、タイでは一番歴史の古い商業銀行です。
【手数料率2.0%】カシコン銀行(黄緑)
黄緑がイメージカラーのカシコン銀行(kasikorn bank)の両替は、【手数料率2.0%】。タイでは2番目の資産規模を誇る銀行。愛称は「Kバンク」。
【手数料率2.0%】バンコク銀行(紺)
紺(ネイビー)がイメージカラーのバンコク銀行の両替は【手数料率2.0%】。タイで3番目の資産規模の銀行です。
【手数料1.8%】クルンタイ銀行(KTB)(水色)
水色がイメージカラーのクルンタイ銀行(KTB)は【手数料1.8%】。タイで四番目に大きい銀行です。
【手数料率1.3%】アユタヤ銀行(krungsri bank)(黄色)
黄色がイメージカラーのアユタヤ銀行は【手数料率1.3%】。現地呼称はkrungsri(クルンシイ)。タイで資産規模では5番目に大きい商業銀行。三菱UFJのグループで、公式サイトは日本語表示も可能です。
※銀行の資産規模の順位は、↓こちらを参考にしました。
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_banks_in_Thailand
その他の空港での両替
上では、スワンナプーム空港の地下の両替所/銀行は割とレートが良いことは解説しました。では、他の空港両替はどうでしょうか。見てみましょう。
【手数料6%】ドンムアン空港は銀行のみ
飛行機がLCCだと、使うことが多い、ドンムアン空港(バンコク)。
ドンムアン空港には、両替所はなく、銀行のみ。5大銀行のそれぞれの支店がありましたが、どれもレートは同じで【手数料6.4%】。あまり良くないレートなので、ドンムアン空港内では、できるだけ両替したくないですね。
税関を出た外なら、それぞれの銀行窓口にATMがあるので、
します。●サイアム商業銀行(紫)
●カシコン銀行(黄緑)
●バンコク銀行(紺)
●クルンタイ銀行(KTB)(水色)
●アユタヤ銀行(krungsri)(黄色)
⇒5つともレートは同じで【手数料6.4%】と悪い。
↑どの銀行も両替レートを公式サイトで出していますが、空港支店はレートが違う(=もっと悪い)ので注意。
【手数料8〜9%】スワンナプーム空港 到着階
スワンナプーム空港の到着階は、さすが、便利なだけあって、レートは【手数料8〜9%】と超悪いです(苦笑)。
●サイアム商業銀行(紫)
●カシコン銀行(黄緑)
⇒2つの銀行、どの窓口でもレートは同じで【手数料8.7%】と悪い。
到着階にある銀行は、サイアム商業銀行(紫)と、カシコン銀行(黄緑)で、どこの窓口も両替レートは同じ。税関前にも銀行がありますが、ここも税関の外と同じレートでした。
それぞれの銀行窓口にATMがあるので、レートのマシな地下へ行って両替しましょう。
です。それか、現金両替なら空港での両替に関しては、以上です。
次は、タイのホテルの両替レートを見てみましょう。
【手数料10%】タイのホテルでの外貨両替
タイのホテルでの外貨両替はレートが悪いです。まあ、予想通りですけどね。絶対にホテルで両替しちゃダメです。
●【手数料10.9%】ウェスティン・グランデ・スクンビットで両替
次は、日本での両替を見てみます。
【手数料6〜13%】日本の銀行/両替屋/外貨宅配
基本的には、タイ・バーツを日本で両替するのは損なのですが、事情があって、どうしても日本にいるうちにタイ・バーツが欲しい、という人もいると思います。そういう人のために、日本での両替を見てみます。
日本の銀行は、タイ・バーツ両替に対応しているところが少ないので、両替屋さんを見てみましょう。地方の人も利用できる外貨宅配で比較してみます。
日本の両替屋さんは、手数料率が約6%〜13%で(※3万円を両替した想定での比較。振込手数料/送料込み)、店によってかなりレートが変わります。↓こんな感じ。
【手数料7%】外貨宅配(外貨両替ドルユーロ)
日本でのタイ・バーツ両替で、一番お得なのは、「外貨両替ドルユーロ」さんの外貨宅配。【手数料7%】です(振込手数料/送料込み)。
【手数料9%】外貨宅配(インターバンク)
二番目にお得なのが、「インターバンク」さんの外貨宅配。【手数料9%】と結構悪くなっちゃいます(振込手数料/送料込み)。
【手数料11〜13%】外貨宅配(その他)
その他の外貨宅配サービスの手数料は、↓こんな感じ。
●GPA両替所 10.8%
●ゆうちょ外貨宅配 11.3%
●トラベレックス 13%
(2019年8月のデータ)
【手数料11.6%】LINE Pay外貨両替
最近は、LINEの外貨両替サービス「LINE Pay外貨両替」もありますね。11通貨を両替でき、タイ・バーツも両替できます。
でも、手数料、多いです(涙)。
タイ・バーツ両替の場合、なんと【手数料率11.6%】。
(2019年8月2日のレートで計算)
しかも、羽田空港/福岡空港のSBJ銀行窓口なら送料無料ですが、成田空港や関西国際空港や自宅/勤務先で受け取ることにすると、↓下記の送料がかかるので、さらに損になります。
●3万円未満600円 (=手数料率に約2%上乗せ)
●3万円以上300円 (=手数料率に約1%上乗せ)
●5万円以上無料
ただ、ちょくちょくキャンペーンが行われており、両替手数料が半額になったり、送料が無料になったりします。キャンペーン時は、↓こうなりますね。
手数料
●タイ・バーツは、両替金額の11.6%→5.8%
送料
●3万円未満600円 (=手数料率に約2%上乗せ)→無料
●3万円以上300円 (=手数料率に約1%上乗せ)→無料
●5万円以上無料
→キャンペーン中は、トータルで【手数料5.8%】
↑キャンペーン中でも、約6%の手数料なので、やはりイマイチですね(苦笑)。
LINE Pay外貨両替は、韓国ウォンの場合、わりとお得です。詳しい解説は、↓こちらの記事でしています。
参考記事:LINE Pay外貨両替/LINE Pay韓国ATM両替のレートは得?⇒韓国ウォン両替ならアリ
【手数料13%】日本の空港の銀行や両替屋
日本の空港での両替レートですが、日本の空港では、タイ・バーツの両替はレートが悪すぎて、しちゃダメです。お得な銀行でも【9%の手数料】。普通の銀行だと13%の手数料ですから。
成田空港・関西空港・セントレアの3空港で10回以上、レートを調べていますが、手数料率が10%を切った銀行/両替所はほとんどありません。↓こんな感じ。
日本の空港の通貨別上乗せ率
↑クリックすると大きくなります。
[Q&A]タイATMの海外キャッシング手数料を教えてください
タイで現地ATM引き出し(=海外キャッシング)の時の手数料は、4つです。
①VISA/Master/JCBなど国際ブランドの両替レート上乗せ(=両替手数料)
②カード会社が取る海外ATM手数料
③銀行などATMの持ち主が取るATMオーナー手数料
④クレカなら利息、デビットカードなら海外事務手数料
↑クリックすると下の解説に飛びます。
①〜④の手数料、それぞれ見ていきましょう。
①両替手数料。タイではJCBが悪く、VISA/Masterが良い
まず、VISA/Master/JCBなど国際ブランドの両替レート上乗せ、つまり、両替手数料ですが、これは、国際ブランド(VISA/master/JCB/Amex)ごとに違います。
通貨ごとにどれがお得かは違うのですが、タイ・バーツ(2019年8月)では、MastercardとJCBが約0.7%、VISAが少し悪く0.9%の上乗せです。アメックスは非公開でわかりませんが、あまりよくない感じです。
他の通貨も知りたい方は、2019年4月のものですが、こちらの記事をご覧ください。
②海外ATM手数料を取るカードは損(エポス/楽天/セゾンなど)
ATM手数料を取るカードは損です。上の調査の中では、エポスカード、楽天カード、三井住友カード、セゾンカード、スルガ銀行VISAデビットですね。
取られるATM手数料は、引き出し額により変わり、
●1万円以下なら100円(税抜)
●1万円超なら200円(税抜)
です。
ATM手数料を取る会社と、取らない会社でサービスは同じ。それなのに、毎回、100円や200円を取られるのは痛いです。特に、海外では大金を持ち歩くのは危険なので、ATMから少しずつ引き出したいんですが、そうすると手数料がかさみます。
タイでは、100バーツ単位でも、ATM引き出し可能なのですが、例えば、約1000円の引き出しに100円の手数料がかかったら(=上乗せ10%)、ちょっと嫌ですよね。
ATM手数料を取る取らないは、カード会社によって決まっています。ATM手数料を取らないカードを選ぶことがまず第一のポイントです。参考記事⇒海外ATM手数料が無料のカード、有料のカード一覧
③ATM設置者手数料(ATMオーナー手数料)。日本のクレカは請求されない
ATMの持ち主である現地銀行などが取る、ATM設置者手数料(ATMオーナー手数料)ですが、日本のクレジットカードの場合は取られません。クレカでのキャッシングは「借金」扱いで、「借金では決められた利息以外は取ってはダメ」というルールがあるからです。
デビットカードや国際キャッシュカード、国際プリペイドカード(マネパカードなど)の場合は、ATMオーナー手数料は、取られます。
タイのATMでは、すべてのATMで、220バーツのATMオーナー手数料が請求されると表示されます。↑上の写真のように、ATM画面にも、ATMのレシートにも、表示されます。
220バーツは、日本円なら約770円。かなり大きいですよね。
この220バーツの手数料は、ATM画面やレシートに表示されるので、「タイのATMでは手数料が取られる」と勘違いしている人が多いです。
ですが、実際のカードの請求額と、その時の中間レートを比較すれば、クレカだと手数料が取られていないことを確認することができます。
★④クレカの海外キャッシング利息。繰上返済で減らせる
④つめの手数料、クレカの利息について。
クレカでの海外ATM引き出し(=海外キャッシング)は、「借金」扱いなので、1日ごとに利息が増えていきます。でも、少し考え方を変えると、これはメリットになります。なぜなら「早めに返済すれば利息(=手数料)を少なくできるから」です。
そして、その早めの返済のことを「繰り上げ返済」と呼びます。
なぜなら、返済のための振込手数料も電話代も不要になるからです。
繰り上げ返済にペイジーが利用できるカードは、現在、4枚。アコム、セディナ、エポス、セゾンの4つです。でも、エポスとセゾンは、海外ATM手数料を取るので損。
そうなると残るのが、アコムとセディナ、ということになるんですね。
④一律の海外事務手数料はデビットカードや国際キャッシュカード、国際プリペイドカード。節約不可
デビットカードや国際キャッシュカード、国際プリペイドカードでの海外ATM引出しは損です。
例えば、2015年の台湾でのATM調査で、「スルガ銀行VISAデビット」を使いましたが結果は【手数料率8.83%】。このとおり、デビットカードや国際キャッシュカード、国際プリペイドカードは損です。
損な理由の1つが、「一律の海外事務手数料」で手数料を取るから。クレカのように「早く返済すれば減る利息」ではないのです。
しかも、その一律の海外事務手数料が大体2%以上なので、この時点で、現地の銀行での両替より損、という結論になります。
[Q&A]タイATMの利用の注意点は?
タイのATMを使う際の注意点を書いておきます。
タイATMの使い方(動画)
くわしい使い方の解説は、↓これらの記事でしています。
クレカの海外キャッシングは繰上返済しないと【2%の損】
海外ATM引き出し(=海外キャッシング)は、繰り上げ返済ナシの場合、あまり得ではありません。
エポスカードの海外キャッシング結果で見てみましょう。
2019年6月24日 1.3%(繰) / 3.1%(繰ナシ)
2018年10月3日 1.1%(繰) / 3.8%(繰ナシ)
2017年10月21日 1.4%(繰) / 3.6%(繰ナシ)
↑繰上返済しない場合、【約2%の損】であることがわかります。
ただし、振込手数料無料で繰上返済ができるカード(=ペイジー返済ができるカード)は、アコム、セディナ、エポス、セゾンだけです。
ただ、エポスとセゾンは海外ATM手数料を取るので損。すると、 になります。
実際の調査結果でも、アコムとセディナが良い結果が出ています。
エポスカードの海外キャッシングは少額だと損
付帯保険が充実していて、海外旅行者に人気のエポスカードですが、残念ながら、ATM手数料がかかるカードです。
しかし、エポスは、ペイジー払いで繰り上げ返済が早くできる(=利息を少なくできる)というメリットがあります。(エポスのお得な繰り上げ返済方法の解説記事はこちら)
そのため、エポスカードは、ある程度の金額以上を引き出すならトクです。少額のATM引き出しは損です。
目安は、↓こんな感じ。
●1,000タイ・バーツ引き出し 総手数料3.4%
●3,000タイ・バーツ引き出し 総手数料1.3%
●5,000タイ・バーツ引き出し 総手数料0.9%
●3万タイ・バーツ引き出し 総手数料0.4%
「手数料率1%以下がお得」という基準に照らすと、エポスで海外キャッシングするなら、5,000タイ・バーツ(日本円で約1.75万円)以上を引き出さないと、あまりお得ではない、という結論です。
ATMはどこの場所のATMでもレートは同じ
日本のクレジットカードを使ったタイでのATM引き出しでは、同じカードを使うなら、どこの銀行のATMを使ってもレート&手数料は同じです。
日本のクレカだと、現地の銀行が請求する、220バーツのATM手数料(ATMオーナー手数料)は取られないからです。
立地のよい場所のATMと、田舎のATMでも、同じ。もちろん、空港のATMでも同じ手数料なので、安心して空港のATMを使ってください。空港のATMは安全ですしね。
タイのおすすめATM
タイで5つの銀行ATMをためした結果が、↓こうでした。
結果、ATMは、どれを選んでもほとんど差がないことがわかります。
どのATMでも日本語表示できましたし(ただし完璧ではないです。汗)、悪質レート表示(DCC。すぐ下で解説します)も、Mastercardの場合は全て表示されたので、ATMごとに差はナシ。手数料やレートも日本のクレカなら、どのATMでも同じ。
なので、どのATMを使っても同じです。
敢えて言えば、
、選びやすかったので、おすすめATMと言えます。↓こんな感じで「カード会社の提供するレートで両替」と書いています。他の銀行と違い、ダマす気がなくて好印象です。
ただ、バンコク銀行ATMは、スワンナプーム空港には無いんですよね(涙)。街でATMを選ぶときには、バンコク銀行ATMを探してみてください。
タイでは悪質レート提示のATMが多いので注意
タイでは、「DCC」(Dinamic currency conversion)という、非常に悪いレートを提示するATMが多いので注意が必要です。アジア中で、悪質レート提示ATMが増えていますが、タイでは特に多いです。
ただ、そういう悪質レート提示ATMでも、回避方法があるので、ご安心を。
悪質レート提示ATM対策については、こちらの記事を参考にしてみてください。⇒極悪レートの海外ATM増加中。海外キャッシングで注意するポイント
安全なATMは空港と銀行にあるATM
犯罪やトラブル時に安心なのは、窓口が近くにあるATM。また、近くにガードマンがいたり、人通りの多い場所のATMは、ATMにスキミング機械などを設置しづらいので、犯罪に遭いづらく、安全なATMと言えます。
詳しくは、↓これらの記事で解説しています。
ATMからカードが出たらすぐに抜き取る
海外のATMで多いトラブルが、「カードがATMに吸い込まれること」。海外のATMは、カードがATMから出てきたとき、すぐに抜き取らないと、盗難防止のためカードがATMに吸い込まれることがあります。
なので、「カードがATMから出てきたら、すぐに抜き取る」。これは覚えておいてください。
まとめ
もう一度、タイ・バーツのお得な外貨両替方法ランキングを掲載しておきます。
まず結論から。タイ・バーツの外貨両替方法をお得な順に並べると、↓こうなりました。
※「手数料率1%」とは、1万円の両替で100円の手数料という意味。手数料率は少ないほどお得になります。
アコムACマスターカードで海外キャッシング(=現地ATM引き出し)&ペイジー繰り上げ返済
⇒解説はこちら
バンコクの街の格安両替所
⇒解説はこちら
セディナカードで海外キャッシング&ペイジー繰り上げ返済
⇒解説はこちら
4位
セディナJCB ATM引出し(繰)
【手数料0.7%】⇒解説はこちら
5位
スワンナプーム空港 地下の銀行/両替所
【手数料0.7〜0.8%】⇒解説はこちら
6位以下は、↓こうなりました。※リンクはそれぞれこの記事の中の解説に飛びます。
●【手数料1.2%】ジャックスJCB ATM引出し(繰ナシ)
●【手数料1.3%】エポスVISA ATM引出し(繰)
●【手数料1.3%】カード払い(海外でお得なカード)
●【手数料1.3%】アユタヤ銀行(krungsri)(黄色)
●【手数料1.8%】クルンタイ銀行(KTB)(水色)
●【手数料2.0%】バンコク銀行(紺)
●【手数料2.0%】カシコン銀行(黄緑)
●【手数料2.2%】カード払い(普通レベルのカード)
●【手数料2.3%】サイアム商業銀行(SCB)(紫)
●【手数料3%】エポスVISA ATM引出し(繰ナシ)
●【手数料4%】楽天JCB ATM引出し(繰ナシ)
●【手数料4%】三井住友VISA ATM引出し(繰ナシ)
●【手数料5.4%】カード払い(損なカード)
●【手数料6%】ドンムアン空港の銀行
●【手数料6%】日本 外貨宅配(外貨両替ドルユーロ)
●【手数料8〜9%】スワンナプーム空港 到着階の銀行/両替所
●【手数料9%】日本 外貨宅配(インターバンク)
●【手数料11%】タイ現地のホテル
●【手数料11〜13%】日本 外貨宅配(その他)
●【手数料11.6%】LINE Pay外貨両替
●【手数料13%】日本の空港で両替
基準としては、「総手数料率1%以下なら得、2%以上の両替手段は損」と言えますね。
※「手数料率1%」とは、1万円の両替で100円の手数料という意味。手数料率は少ないほどお得になります。
ちなみに、1位と最下位では、3万円分の両替で約4800円の差になります。
一番おトクだった、アコムACマスターカードの海外キャッシングの方法や注意点については、↓こちらの記事で解説しています。
二番目にお得だった、セディナカードの海外キャッシングの方法や注意点については、↓こちらの記事で解説しています。