インドネシア(バリ島/ジャカルタ)でのクレジットカード利用とATM引出し(海外キャッシング)

インドネシア(バリ島/ジャカルタ)でのクレジットカード利用と海外キャッシングの注意点

前記事のインドネシア(バリ島/ジャカルタ)でのルピア両替方法比較調査で、最もお得で安全な手段はアコムACマスターカードかセディナカードでの現地ATM引出し、ということがわかりました。

ここでは、具体的に、インドネシアでのATM引出し方法(=海外キャッシング)を含め、インドネシアで日本のクレジットカード/デビットカード/国際プリペイドカードをお得に使う方法を紹介したいと思います。

目次

カード払いとATM引出し、どちらがお得か?

結論を言えば、現地ATM引出しが一番お得です。↓このように、1〜1.5%くらいの差があります。

カード払いとATM引出しの手数料率比較
【手数料0〜0.2%】アコムのカードでATM引出し&繰上返済
【手数料0.5%】セディナカードでATM引出し&繰上返済
【手数料0〜2%】ジャカルタ/バリ島の街の両替所
【手数料2〜3%】(実質1〜2%) クレカで現地カード払い
(※他の両替方法を詳しく知りたい方はこちらのルピア両替記事を御覧ください)

アコムかセディナでのATM引出しなら、現地のレートの良い両替所と同レベルのお得さです。

一方、カード払いは、海外では一括払いでも海外ショッピング手数料(デビットカードや海外プリペイドカードは、海外事務処理手数料)が取られてしまうため、現地両替所より少し損になります。

海外ショッピング手数料(海外事務処理手数料)は、カードごとに異なります。こちらの記事で一覧にしています。⇒参考記事:海外カード払いの手数料が無料&安いカード一覧比較。海外買物/海外通販/海外への支払いにオススメ

【手数料0%〜】★インドネシアATMでの海外キャッシング

インドネシア・ルピアの一番お得で安全な両替方法は、アコムACマスターカードでの現地ATM引出し

では、まず最初に、最もお得な、インドネシアATMでの海外キャッシングを詳しく解説します。

2019年7月に、5種類の銀行ATM、4枚のカード、13回のATM引出しで、データを取りました。

手数料率は、利息やATM手数料など全て含めた「総手数料率」で算出。総手数料率が小さいほうがお得なカードという意味です。

↓アコムとセディナJCBが良いですね。

インドネシアATM引出しの手数料率

ジャカルタ
2019年7月11日 mandiri銀行ATM
●アコムACマスター(繰) 0.16%
●セディナJCB(繰)   0.42%
●セディナMaster(繰) 0.55%
●エポスカードVISA(繰) 1.4% (2万円分引出し時)

バリ島
2019年7月13日 BRI銀行ATM
●セディナJCB(繰)   -1.28%
●アコムACマスター(繰) -0.5%
●セディナMaster(繰) 0.53%
●エポスカードVISA(繰) 1.1% (2万円分引出し時)

ジャカルタ
以下すべてアコムACマスター(繰)
2019年7月12日 BNI銀行ATM -0.3%
2019年7月12日 BRI銀行ATM -0.3%
2019年7月12日 BCA銀行ATM -0.3%
2019年7月12日 VIMB銀行ATM -0.3%
2019年7月12日 MEGA銀行ATM 引き出せず

※(繰)マークは繰り上げ返済したもの。繰上返済は、アコム、セディナ、エポスで実施。(=ペイジー払いで振込手数料無料で返済が可能なカードのみ)

ATM引き出し(=海外キャッシング)の結論

インドネシア・ルピアATM引出しの結論

インドネシアATM引き出し(=海外キャッシング)の結論としては、↓こうです。

インドネシアATM引き出し(=海外キャッシング)の結論
インドネシアではアコムで繰り上げ返済するのが最もお得【手数料ほぼゼロ】
●インドネシアでもアコムはセディナよりおすすめ
●国際ブランドのレートは良い順に、アコム≒JCB>VISA>Master
●アコムのレートは、ルピアでもMastercardより良いレート
●一般的なカードでATM引き出し後、繰上返済ナシで毎月の銀行引き落としまで放置の場合は、約【手数料2.5%】になり、お得とは言えない。
●繰り上げ返済ナシの場合は、利息が他のカードより少なくなるジャックスカードが良い【手数料2%】
●海外ATM手数料を取るカード(エポス、楽天、三井住友など)は、さらに損
ATMオーナー手数料は、今のところインドネシアのATMでは無い
●どの銀行ATMでも手数料は同じなので安全な場所のATMを選ぶべき

↓下に、くわしく解説します。

アコムとセディナどちらが良いか?⇒アコム

アコムACマスターカードが一番お得で、セディナは2位

海外キャッシングでお得な、アコムACマスターカードとセディナカードですが、どちらが良いか、というと、インドネシアではアコムの勝ちです。理由は、↓こちら。

インドネシアでセディナよりアコムをオススメする理由
●同じMastercardでも、アコムのレートはセディナより良い
●アコムはATM引き出し直後に、すぐ繰り上げ返済ができる
●セディナはたまにレートが良いJCBも選べるが、必ず良いレートとも言えない

やはり、アコムは、韓国以外の国では一番お得ですね。

参考記事:アコムACマスターカードでATM引出し解説記事

参考記事:セディナカードでATM引き出し解説記事

クレカの海外キャッシングは繰上返済しないと【2%の損】

繰り上げて支払うことで利息を止めるのが繰上返済

海外ATM引き出し(=海外キャッシング)は、繰り上げ返済ナシの場合、あまり得ではありません。繰り上げ返済アリとナシを比較したものが、↓こちら。

繰上返済あり 繰上返済なし
年利 18% 18%
1日の利息 約0.05% 約0.05%
利息がかかる日数 0〜3日 約40〜50日
1日の利息×日数 0〜0.15% 2%〜2.5%

↑少し解説すると、クレカのキャッシング利息は、多くのカードで年18%です。1日の利息を計算すると、18%÷365日≒0.05%。つまり「1日ごとに0.05%の利息がかかる」ということです。

繰上返済の場合は、3日間ほどで返済できるので、利息は約0.15%。

繰上返済ナシの場合は、銀行口座引き落とし日まで大体40〜50日くらいになるので、利息は約2〜2.5%になります。

つまり、クレカの海外キャッシングは繰上返済しないと【2%の損】になるわけです。

ただし、普通のカードで繰上返済をしようとすると、カード会社への電話代と、返済時の振込手数料がかかってしまいます。

なので、ネットで返済手続きができて(=電話代不要)、ペイジー払い(=振込手数料不要)のカードがおすすめなんですが、両方可能なのは、アコム、セディナ、エポス、セゾンの4つの会社のカードしかありません。

4つの中で、エポスとセゾンは海外ATM手数料を取り、損なので除外。すると、理屈上でも、アコムかセディナがお得、という結論になります。

実際の調査結果でも、アコムとセディナが良い結果が出ています。

インドネシアATMの海外キャッシング手数料

インドネシアATMでの海外キャッシング時の手数料は5つ

インドネシアで現地ATM引き出し(=海外キャッシング)の時の手数料は、5つです。

海外ATM引出しの手数料
①両替手数料:Visa/Master/JCB/AMEXの両替レートの中に含まれている。通貨ごとに率が違う。
②海外ATM手数料:カード発行会社が取る(→取る会社/取らない会社一覧)。引出1万円超なら220円/回、1万円未満なら110円/回
③ATMオーナー手数料:銀行などATMの持ち主が取る(クレカは無料)。例 タイ220バーツ(約900円)
④利息、海外事務手数料:クレカは利息(1日約0.05%ずつ=繰上返済で減らせる)。デビット/プリカは海外事務手数料(3%など一定額=減らせない)
⑤繰上返済の手数料:国際電話代と振込手数料。ペイジー払い可能なアコムセディナエポスなら無料。

①〜⑤の手数料、それぞれ見ていきましょう。

①両替手数料(=レート上乗せ)。ルピアでもメインはMasterで

まず、VISA/Master/JCBなど国際ブランドの両替レート上乗せ、つまり、両替手数料です。これは、国際ブランド(VISA/master/JCB/Amex)ごとに違います。

通貨ごとにどれがお得かは違います。インドネシア・ルピアでは、公表されているレートを見てみると(2023年8月の平均)、Mastercardが0.54%、VISAが0.47%、JCBが0.33%でした。

(他の通貨も知りたい方は、こちらのVISA/master/JCB比較の記事をご覧ください。)

一方、実際にカードを使ってみた結果は、↓こんな感じ。

●2019年07月11日 アコム=JCB>VISA>master
●2019年07月13日 JCB>アコム>VISA>master
(アコムは2022年8月から完全にmasterと同じレートに。涙)

という感じで、masterが少し劣勢なのですが、実はmasterには↓このような強みがあるんです。

マスターカードが良い理由

両替手数料(=為替レートの上乗せ)でマスターがVISA/JCBより得な理由

「VISA/マスター/JCB、結局どれがいいの?」という質問をよくもらいますが、単純な比較では3者の差はあまり見えてきません。

でも「マスターが一番お得に使える」ことは断言できます。

理由は「マスターは前日の公式レートが適用される」というクセがあり、得な日/損な日がわかりやすいから。例えば、8月10日に海外ATM引出ししたとすると、適用されるレートは8月9日のマスターの公式レートです。このクセを踏まえると、得する使い方は↓こうです。

Mastercardの得する使い方
ニュースを見て、今日と昨日のレートを比較する。そして、
●今日のレートのほうが悪い日はマスターカード引出が得。
反対に、
●今日のレートのほうが良い日はマスターカード引出は損。その日は海外ATM引出しを延期するか、VISAで引出しすべき。

こういう得な日、損な日の見分けができるのはマスターカードだけ。だからマスターカードが得なのです。で、マスターカードの中でもレートが最速でわかるアコムACマスターカードは一番便利と言えます。

②海外ATM手数料。取るカードは損(エポス/楽天/セゾンなど)

エポスカード海外ATM手数料
↑エポス公式サイトより

海外ATM手数料を取るカードは損です。例えば、エポスカード、楽天カード、三井住友カード、セゾンカード、スルガ銀行VISAデビットなどですね。

取られるATM手数料は、引き出し額により変わり、
●1万円以下なら100円(税抜)
●1万円超なら200円(税抜)
です。

ATM手数料を取る会社と、取らない会社でサービスは同じ。それなのに、毎回、100円や200円を取られるのは痛いです。特に、海外では大金を持ち歩くのは危険なので、ATMから少しずつ引き出したいんですが、そうすると手数料がかさみます。

インドネシアでは、10万ルピア単位(約800円)で、ATM引き出し可能なのですが、例えば、約1000円の引き出しに100円の手数料がかかったら(=上乗せ10%)、ちょっと嫌ですよね。

ATM手数料を取る取らないは、カード会社によって決まっています。ATM手数料を取らないカードを選ぶことがまず第一のポイントです。参考記事⇒海外ATM手数料が無料のカード、有料のカード一覧

③ATM設置者手数料(ATMオーナー手数料)。インドネシアでは無料

タイATMのオーナー手数料220バーツ
↑タイだと取られるATMオーナー手数料はインドネシアでは無料(今のところ)

ATMの持ち主である現地銀行などが取る、ATM設置者手数料(ATMオーナー手数料)ですが、今のところ、インドネシアでは、どのATMでも取っていないようです。

ただ、今後、取るようになったとしても、日本のクレジットカードの場合は取られないことは覚えておきましょう。

クレカでのキャッシングは「借金」扱いで、「借金では決められた利息以外は取ってはダメ」というルールがあるからです。

一方、デビットカードや国際キャッシュカード、国際プリペイドカード(マネパカードなど)の場合は、ATMオーナー手数料は、取らるので注意。

★クレカなら④海外キャッシング利息が節約可能。+⑤繰上返済の手数料

海外キャッシングの場合、利息は毎日増えていく

④つめの手数料、クレカの利息について。

クレカでの海外ATM引き出し(=海外キャッシング)は、「借金」扱いなので、1日ごとに利息が増えていきます。でも、少し考え方を変えると、これはメリットになります。なぜなら「早めに返済すれば利息(=手数料)を少なくできるから」です。

その早めの返済のことを「繰り上げ返済」と呼びます。

繰り上げて支払うことで利息を止めるのが繰上返済

そして、⑤繰上返済のときにかかる手数料ですが、これは、具体的には、国際電話代と振込手数料です。

この⑤の繰上返済の手数料に関しては、「Pay-easy(ペイジー)払い」ができるカードを選ぶのがお得。なぜなら、ペイジー払いだと返済のための振込手数料も電話代も不要になるからです。

繰り上げ返済にペイジーが利用できるカードは、現在、4枚。アコム、セディナ、エポス、セゾンの4つ。でも、エポスとセゾンは、↑上の②海外ATM手数料を取るので損。

そうなると残るのが、アコムとセディナ、ということになります。

セディナ最新情報

セディナは2024年4月に三井住友カードに吸収されました。そして、システムが統合される2024年12月からは、セディナは「②カード会社の取る海外ATM手数料」と「⑤繰上返済(電話代&振込手数料)」の2つが有料になる可能性が高いです。。。セディナのみでやってきた方は、早めにアコムに切り替える準備をしたほうが良さそうです。

④デビットカード/国際キャッシュカード/国際プリペイドカードは一律の海外事務手数料。節約不可

クレジットカード・デビットカード・海外プリペイドカード手数料比較

デビットカードや国際キャッシュカード、国際プリペイドカードでの海外ATM引出しは損です。

例えば、2015年の台湾でのATM調査で、「スルガ銀行VISAデビット」を使いましたが結果は【手数料率8.83%】。このとおり、デビットカードや国際キャッシュカード、国際プリペイドカードは損です。

(全てのカードの手数料率はこちらで比較しています)

損な理由の1つが、「一律の海外事務手数料」で手数料を取るから。クレカのように「早く返済すれば減る利息」ではないのです。

しかも、その一律の海外事務手数料が大体2%以上なので、この時点で、現地の銀行での両替より損、という結論になります。

海外ATM引出し(=海外キャッシング)ではポイントは付かない

海外キャッシングではポイントは付かない

ちなみに、手数料とは逆の話ですが、海外ATM引出し(=海外キャッシング)では、ポイントは付きません。国内のキャッシングでも、ポイントは付きません。

そもそも、ポイントが付くのは、カード払いをしたときだけです。

エポスカードの海外キャッシングは少額だと損

エポスカード

付帯保険が充実していて、海外旅行者に人気のエポスカードですが、海外キャッシングでも、メリットがあります。

エポスカード海外キャッシングのメリット
●ペイジー払い可能で繰り上げ返済が無料でできる(=利息を少なくできる)
●VISAは、MasterやJCBよりも海外利用のデータが早く届くので、その分、早く返済が可能(=利息が少なくできる)

(エポスのお得な繰り上げ返済方法の解説記事はこちら)

ただ、一つだけ痛いのは、海外キャッシングでは、海外ATM手数料がかかってしまうことです。

その海外ATM手数料は、上でも書いたようにん、↓このようにほぼ固定でした。

●1万円以下の引出し ⇒ 110円(税込)
●1万円超の引出し ⇒ 220円(税込)

そのため、エポスカードは、少ない金額を引き出すと損です(手数料の割合が大きくなるため)。ある程度の金額以上を引き出すとお得です。

目安は、↓こんな感じ。

エポスカードでルピア海外キャッシング時の手数料

↑このように、損しないためには、ATM引出し金額が、日本円換算で1万円を超えないようにするか、1万円を超すなら多めに引出したほうが総手数料率は少なくなります。今のレートなら、13万ルピアなら得で、14万ルピアだと手数料が高くなっていますね。

でも、どんなに工夫しても、エポスカードでは、手数料率1.5%以下は難しいので、現地両替所には勝てないです。やはり、海外ATM手数料が取られるデメリットが大きいです。

インドネシアATMの使い方(動画)

mandiri銀行ATM

BRI銀行ATM

↑mandiri銀行、BRI銀行、BNI銀行、BTN銀行は同じ操作画面です。同じシステムを使っているようです。

BCA銀行ATM

CIMB銀行ATM

インドネシアATMの利用の注意点

インドネシアATM利用の注意点

インドネシアのATMを使う際の注意点を書いておきます。

ATMで引き出せる金額は?最大は?最小は?

インドネシアのATMの引出し限度額と最少額は、↓こうなっていました。

ジャカルタ
●BRI銀行ATM 10万ルピアごと、最大100万
●BNI銀行ATM 10万ルピアごと、最大250万ルピア
●mandiri銀行ATM 10万ルピアごと、最大250万ルピア
●BCA銀行ATM 10万ルピアごと、最大不明
●CIMB銀行ATM 10万ルピアごと、最大300万ルピア

バリ島
●BRI銀行ATM 5万ルピアごと、最大125万ルピア

↑一番多く引出しても、一度に引き出せる限度は300万ルピア(≒2万2500円)と、あまり多くないことに注意。

また、同じ銀行のATMでも、ジャカルタとバリ島では、限度額などに少し違いがあることも注意が必要ですね。

ATMからカードが出たらすぐに抜き取る

出てきたカードはすぐにATMから抜き取ること

海外のATMで多いトラブルが、「カードがATMに吸い込まれること」。海外のATMは、カードがATMから出てきたとき、すぐに抜き取らないと、盗難防止のためカードがATMに吸い込まれることがあります。

なので、「カードがATMから出てきたら、すぐに抜き取る」。これは覚えておいてください。

ATMの選び方・探し方

インドネシアでのATMの選び方

ATMはどこの場所のATMでもレートは同じ

インドネシアATMはどこの場所、どのATMでも両替レートは同じ

日本のクレジットカードを使ったインドネシアでのATM引き出しでは、同じカードを使うなら、どこの銀行のATMを使ってもレート&手数料は同じでした。(※1回の引出し限度額だけ違います)

立地のよい場所のATMと、田舎のATMでも、同じ。もちろん、空港のATMでも同じ手数料なので、安心して空港のATMを使ってください。空港内のATMは安全ですしね。

インドネシアのおすすめATM

インドネシアで7つの銀行ATMを試しましたが、

●どのATMも、ATMオーナー手数料は無料
●どのATMも日本語表示なし
●どのATMも極悪レート表示(DCC*)なし

という感じでした。

※1つだけ、BANK MEGAのATMだけ引出しできず。
※*DCCに関してはこちらの記事で解説。

結果、ATMは、どれを選んでもほとんど差がないことがわかります。どのATMを使っても同じです。

なので、ATM選びは、安全重視で良いです。

安全なATMは空港と銀行にあるATM

ATMは安全第一で選ぶべき

犯罪やトラブル時に安心なのは、窓口が近くにあるATM。また、近くにガードマンがいたり、人通りの多い場所のATMは、ATMにスキミング機械などを設置しづらいので、犯罪に遭いづらく、安全なATMと言えます。

詳しくは、↓これらの記事で解説しています。

参考記事:海外で安全なATMと危険なATMを見分ける方法

参考記事:【保存版】スキミング手口写真40枚とその防止対策

バリ空港のATMの場所

バリ島空港のATMは、税関を出てすぐにある

バリ空港のATMは、見つけるのは非常に簡単。到着して預け荷物受取(バゲッジクレーム)を抜け、税関の出口のすぐ近くにあります。↑この写真の反対側にも別の銀行とATMがあります。

バリ空港のBRI銀行窓口とATM

↑通路を歩いて行き、到着ロビーの近くにも、もう一つ銀行とATMがあります。

ジャカルタ空港T3のATMの場所

ジャカルタ空港ターミナル3のマップ

銀行が3つ集まっている場所の360度写真が、↓こちら。反対側にATMコーナーがあります。

街の安全なATMの探し方

街でATMを探すのは、Googleマップで「atm」と検索するだけで探せます。

街のATMはGoogleマップで検索できる

安全なATMかどうかは、Googleマップのストリートビューで、ある程度、確認できます。↓こんな感じ。

できるだけ安全なATM、例えば、

●銀行の建物内のATM
●人通りの多い場所のATM(=へんな機械を設置しづらい)
●防犯カメラが付いているATM
●近くにガードマンがいるATM

などを選ぶようにしましょう。ショッピングモール内のATM(見通しの良い場所限定)なども良いですね。

インドネシアでのATM引出し(=海外キャッシング)に関しては、以上です。

【手数料1〜5%】インドネシアでカード払い

インドネシアでカード払い

「外貨両替なんて、いちいち面倒。全部カード払いすればいいじゃん!ポイントも付くし」と考える人もいると思います。

でも、実は、海外でのカード払いは、日本で使うより損なんです。理由は、日本ではかからない2つの手数料がかかるから。

インドネシアで、日本のカードを使って、カード払いをした場合を考えてみましょう。

インドネシアでのカード払いの手数料は2つ

海外でのカード払いにかかる手数料

では、インドネシアでのカード払いにかかる手数料を見ていきましょう。

海外で、日本のカードを使ってカード払いをしたときは、一括払いだったとしても、↓この2つの手数料がかかります。

インドネシアでのクレカ払い手数料
①海外ショッピング手数料 1.6%〜5%
②外貨両替手数料(=両替レートへの上乗せ)=ルピアは約0.6%
③ポイント還元率 -1%〜-0.5%

↓それぞれ見ていきます。

①海外ショッピング手数料

海外ショッピング手数料は、1.6%〜5%と、カードごとに違います。目安としては、↓こんな具合です。

●クレジットカード【1.6%〜2.2%】
●デビットカードやプリペイドカード【2.5%〜5%】
(イオン銀行デビットだけは1.6%)

一覧表はこちら。

②外貨両替手数料はJCBが良く、VISA/Masterが少し悪い

ルピア利用での国際ブランド比較

詳しくは上で解説した、外貨両替手数料ですが、これは、ATM引出しでも、カード払いでも同じで、国際ブランド(VISA/master/JCB/Amex)ごとに違います。

インドネシア・ルピア(2019年8月の平均)では、Mastercardが0.57%、VISAが0.56%で、VISAのほうが手数料が少し少ない傾向です。(JCBの公表レートは役に立たず。Amexは公表なし)

あと、やはり、JCBとAmexに関しては、店のカード払いでは断られることがありました。

③カード払いは、もらえるポイントの分おトク

カード払いの場合は、海外では手数料が取られてしまうのですが、「ポイントがもらえる分は得」というのは国内も海外も同じです。カード払いで獲得できるポイントは、

●普通のカードで0.5%
●お得なカードで1%

と言われています。

インドネシアでのカード払いの手数料まとめ

もらえるポイントの分だけお得、ということを考えると、総手数料率からポイントを差し引いたものが、実質の手数料率ということになります。

海外でカード払いのお得さの計算式

  ①国際ブランドのレート上乗せ【0.6%】
+ ②海外ショッピング手数料【1.6〜5%】
ー ③ポイント還元率【0.5〜1%】
ーーーーーーーーーーーーーー
= 実質手数料率(少ないほうがお得)

実際に計算してみると、

●最もお得なカードは、
0.6% + 1.6% – 1% = 総手数料1.2%

●最も損なカードは、
0.6% + 5% – 0.5% = 総手数料5.1%

↑カード払いで1万円支払った場合、手数料は120円と510円の違いです。3万円支払いだと、手数料360円と1,530円。

●一般的なクレジットカードなら、
0.6% + 2% – 0.5% = 総手数料2.1%

ということがわかります。

[参考]海外カード払いでお得なカード

REXカード(ジャックス)

REXカード

  ①国際ブランドのレート上乗せ【0.6%】
+ ②海外ショッピング手数料【1.63%】
ー ③ポイント還元率【1.25%】
ーーーーーーーーーーーーーー
= 実質手数料率0.98%

REXカード公式サイトはこちら

セディナJiyu!da!

セディナカードJiyu!da!(VISA/Master)

海外キャッシングでお得なセディナJiyu!da!は、「海外利用ならポイント3倍」ですので、海外カード払いでも、↓このようにお得です。

  ①国際ブランドのレート上乗せ【0.6%】
+ ②海外ショッピング手数料【2.2%】
ー ③ポイント還元率【1.5%】
ーーーーーーーーーーーーーー
= 実質手数料率1.3%

セディナJiyu!da!公式サイトはこちら

バリ島/ジャカルタでカード払いの注意点

カード払いできる場所とできない場所

あとは、バリ島やジャカルタでどれくらいカード払いできる場所があるか、ですね。↓こちらに簡単にまとめておきます。

カード払い可能な場所@バリ/ジャカルタ
●大きなショッピングモール
●カフェ
●きれいめレストラン
●コンビニ
●Grab
●有名ファーストフード
△マッサージ/スパ(私は断られました)
△ブルーバードタクシー(私は断られました)
カード払い不可の場所@バリ/ジャカルタ
●屋台
●ローカル大衆食堂
●MRT(地下鉄)
●バス
●タクシー
●スカイトレイン(空港特急)
●ローカルなファーストフード

JCBは、インドネシアでは基本的に使える店が少ないです。ですが、JCBカードを提示すると割引をしてもらえる店があります。JCBの優待がある店は、バリ島やジャカルタのJCBプラザで尋ねるか、↓こちらのページで検索もできます。

最低支払額や手数料増額に注意

例えば、バリ島のサークルKでは「カード払いは2万5000ルピア以上(≒200円以上)から」でした。このように最低支払額を設けている店もあります。

また、カード払いに対して別の手数料を要求する店もあります。そのへんは、カードを使う前に、ちゃんと確認をしましょう。

サインではなくICチップ&暗証番号入力が主流

カード払いするときは、ICチップ付きカードを機械に差し込んで、暗証番号を入力して支払う場合が多いです。

カフェやレストランでは、テーブルチェックの場合も、カードの機械を席まで持ってきてくれる店が多かったので、カード情報が盗まれる可能性も低く、安心。

カードの機械に支払額が出ない。レシートで確認必須

ジャカルタでもバリ島でも気になったのは、「支払い時に、暗証番号を入力する機械に支払額が出ないこと」。これだと、店員が金額を正しく入力しているかどうか、機械では確認できません。

しかたないので、必ず、レジで確認するか、出てきたレシートと利用明細でチェックするようにしましょう。

以上、インドネシアでのカード払いでした。

まとめ

バリ島でも、ジャカルタでも、怪しい両替所が多いインドネシアでは、日本のクレジットカードの活用が必須です。

上手に使えば、手数料ほぼゼロで、ルピアを手に入れることができるので、ぜひ使い方をマスターしてくださいね。

インドネシアでもお得ですが、韓国以外なら、今のところ全世界/全通貨で、一番お得なアコムACマスターカードの解説記事は、↓こちらです。ぜひ参考にしてみてください。

セディナより得!!アコムACマスターカード海外キャッシング(ATM引出し)のコツ。為替レート/返済方法など