前記事のフィリピンペソ両替レート&手数料比較で、
、という結論でした。
●アコムACマスターカードでの現地ATM引出し
●セディナカードでの現地ATM引出し
ここでは、具体的に、フィリピンでのATM引出し方法(=海外キャッシング)を含め、フィリピンで日本のクレジットカード/デビットカード/国際プリペイドカードをお得に使う方法を紹介したいと思います。
前半でATM引出しを解説し、後半でカード払いを解説します。
カード払いとATM引出し、どちらがお得か?
です。一番お得なカードを使っての比較でも、↓このように、約1%の差があります。
現地ATM引出し(=海外キャッシング)
【手数料0.0%】アコムACマスター + 繰上返済
【手数料0.2%】セディナmaster/JCB + 繰上返済
【手数料2〜3%】普通のクレカ
【手数料4〜6%】デビットカード/国際プリペイドカード
カード払い(日本のカード)
【実質手数料1%】お得なカードでカード払い
【実質手数料2%】普通のカードでカード払い
【実質手数料5%】損なカードでカード払い
(※他の両替方法について詳しく知りたい方はこちらのペソ両替比較記事を御覧ください)
アコムかセディナでのATM引出しなら、現地の最高に良いレートの良い両替所と同レベルのお得さです。
一方、カード払いは、海外では一括払いでも海外ショッピング手数料(デビットカードや海外プリペイドカードは、海外事務処理手数料)が取られてしまうため、どうしても現地両替所より少し損になります。
海外ショッピング手数料(海外事務処理手数料)は、カードごとに異なります。こちらの記事で一覧にしています。⇒参考記事:海外カード払いの手数料が無料&安いカード一覧比較。海外買物/海外通販/海外への支払いにオススメ
では、まずフィリピンでのATM引出し(=海外キャッシング)から解説します。
【手数料0%〜】★フィリピンATMでの海外キャッシング
では、まず最初に、最もお得な、フィリピンATMでの海外キャッシングを詳しく解説します。
ATM調査は、2018年に2回、2019年7月に1回の計3回フィリピンを訪問し、7種類の銀行ATM、5枚のカード、17回のATM引出しで、データを取りました。
手数料率は、利息やATM手数料など全て含めた「総手数料率」で算出。総手数料率が小さいほうがお得なカードという意味です。
↓アコムとセディナが良いことがわかると思います。
●アコムACマスター(繰)
2019年7月15日 BDO銀行ATM -0.05%
●セディナJCB(繰)
2019年7月15日 BDO銀行ATM 0.2%
●セディナMaster(繰)
2019年7月15日 BDO銀行ATM 0.2%
2018年7月8日 セキュリティバンクATM 1.3%
2018年6月24日 BPI銀行ATM 0.4%
2018年6月22日昼 セキュリティバンクATM 0.7%
2018年6月22日早朝 PNB銀行ATM 0.8%
●エポスカードVISA(繰)(2万円分引出し時)
2019年7月15日 BDO銀行ATM 1.5%
2018年7月8日 セキュリティバンクATM 2.3%
2018年6月22日早朝 PNB銀行ATM 1.8%
●ジャックス横浜JCB
2018年7月8日 セキュリティバンクATM 2.5%
2018年6月22日早朝 BDO銀行ATM 1.6%
2018年6月22日早朝 PNB銀行ATM 引き出せず
●セゾンカードVISA(繰)(2万円分引出し時)
2018年6月22日早朝 PNB銀行ATM 3.0%
引き出せなかったATM
◆バンク・オブ・コマース(2019年7月15日)
◆フィリトラストバンク(2019年7月15日)
◆ランドバンク(2019年7月15日)
◆PNB銀行(JCBだけ使えず)(2018年6月22日)
※(繰)マークは繰り上げ返済したもの。繰上返済は、ペイジー払いで振込手数料無料で返済が可能な、アコム、セディナ、エポスで実施。
ATM引き出し(=海外キャッシング)の結論
フィリピンATM引き出し(=海外キャッシング)の結論としては、↓こうです。
● 【手数料ほぼゼロ】
●フィリピンでもアコムはセディナよりおすすめ
●国際ブランドのレートは、VISA≒Master≒JCB
●アコムのレートは他のMasterと同じになった(2020年8月から)
●一般的なカードでATM引き出し後、繰上返済ナシで毎月の銀行引き落としまで放置の場合は、約【手数料2.5%】になり、お得とは言えない。
●繰り上げ返済ナシの場合は、利息が他のカードより少なくなるジャックスカードが良い。約【手数料2%】
●海外ATM手数料を取るカード(エポス、楽天、三井住友など)は損
●ATMオーナー手数料をフィリピンのATMは全て請求するが、クレカなら請求されないので得。
●フィリピンは使えないATMがちょくちょくある。
●BDO銀行とセキュリティバンクのATMは問題ナシ(今のところ)
●ATMは安全な場所のATMを選ぶべき
↓下に、くわしく解説していきます。
アコムとセディナどちらが良いか?⇒アコム
海外キャッシングでお得な、アコムACマスターカードとセディナカードですが、どちらが良いか、というと、フィリピンではアコムの勝ちです。理由は、↓こちら。
●同じMastercardでも、アコムのレートはセディナより良い
●アコムはATM引き出し直後に、すぐ繰り上げ返済ができる(=手数料が少なくて済む)
今のところ、アコムは、韓国以外の国では最強と言えそうです。
参考記事:セディナカードでATM引き出し解説記事
クレカの海外キャッシングは繰上返済しないと【2%の損】
海外ATM引き出し(=海外キャッシング)は、繰り上げ返済ナシの場合、あまり得ではありません。繰り上げ返済アリとナシを比較したものが、↓こちら。
繰上返済あり | 繰上返済なし | |
---|---|---|
年利 | 18% | 18% |
1日の利息 | 約0.05% | 約0.05% |
利息がかかる日数 | 0〜3日 | 約40〜50日 |
1日の利息×日数 | 0〜0.15% | 2%〜2.5% |
↑少し解説すると、クレカのキャッシング利息は、多くのカードで年18%です。1日の利息を計算すると、18%÷365日≒0.05%。つまり「1日ごとに0.05%の利息がかかる」ということです。
繰上返済の場合は、3日間ほどで返済できるので、利息は約0.15%。
繰上返済ナシの場合は、銀行口座引き落とし日まで大体40〜50日くらいになるので、利息は約2〜2.5%になります。
つまり、クレカの海外キャッシングは繰上返済しないと【2%の損】になるわけです。
ただし、普通のカードで繰上返済をしようとすると、カード会社への電話代と、返済時の振込手数料がかかってしまいます。
なので、
なんですが、両方可能なのは、アコム、セディナ、エポス、セゾンの4つの会社のカードしかありません。4つの中で、エポスとセゾンは海外ATM手数料を取り、損なので除外。すると、 になります。
実際の調査結果でも、アコムとセディナが良い結果が出ています。
フィリピンATMの海外キャッシング手数料
フィリピンで現地ATM引き出し(=海外キャッシング)の時の手数料は、5つです。
①両替手数料:Visa/Master/JCB/AMEXの両替レートの中に含まれている。通貨ごとに率が違う。
②海外ATM手数料:カード発行会社が取る(→取る会社/取らない会社一覧)。引出1万円超なら220円/回、1万円未満なら110円/回
③ATMオーナー手数料:銀行などATMの持ち主が取る(クレカは無料)。例 タイ220バーツ(約900円)
④利息、海外事務手数料:クレカは利息(1日約0.05%ずつ=繰上返済で減らせる)。デビット/プリカは海外事務手数料(3%など一定額=減らせない)
⑤繰上返済の手数料:国際電話代と振込手数料。ペイジー払い可能なアコム、セディナ、エポスなら無料。
①〜⑤の手数料、それぞれ見ていきましょう。
①両替手数料(=レート上乗せ)。ペソでもまずMasterが良い
まず、VISA/Master/JCBなど国際ブランドの両替レート上乗せ、つまり、両替手数料ですが、これは、国際ブランド(VISA/master/JCB/Amex)ごとに違います。
そして、アコムは例外で、Masterのカードなのですが、Masterとは違うレート(多くの通貨でMasterより少し良いレート)になっています。2020年8月から、アコムは他のMasterと同じレートになりました。
通貨ごとに、VISA/Master/JCBのどれがお得かは違います。
フィリピン・ペソで、公表されているレートを見てみると(2019年9月ひと月の平均)、Mastercardが0.38%、JCBが0.34%、VISAが0.32%、でした。(他の通貨も知りたい方は、2019年4月のものですが、こちらの記事をご覧ください。)
↑この数字を見ると、Masterだけ少しだけ悪いように感じますよね。でも、実際に、ATM引出しをした時のレートを比較してみると、↓このように毎回入れ替わっていて、Masterも変わりない感じ。
2019年07月15日 アコム=JCB>Master>VISA
2018年07月08日 VISA>Master=JCB
2018年06月22日 JCB>Master=VISA
以上から、ペソでのVISA/Master/JCBは、3者ほぼ差は無いと言えます。
ただし、↓こういう特徴が最近発見されたので、やはりMasterを優先的に使うほうが良さそうです。
両替手数料(=為替レートの上乗せ)でマスターがVISA/JCBより得な理由
「VISA/マスター/JCB、結局どれがいいの?」という質問をよくもらいますが、単純な比較では3者の差はあまり見えてきません。
でも
できます。理由は「マスターは前日の公式レートが適用される」というクセがあり、得な日/損な日がわかりやすいから。例えば、8月10日に海外ATM引出ししたとすると、適用されるレートは8月9日のマスターの公式レートです。このクセを踏まえると、得する使い方は↓こうです。
ニュースを見て、今日と昨日のレートを比較する。そして、
●今日のレートのほうが悪い日はマスターカード引出が得。
反対に、
●今日のレートのほうが良い日はマスターカード引出は損。その日は海外ATM引出しを延期するか、VISAで引出しすべき。
こういう得な日、損な日の見分けができるのはマスターカードだけ。だからマスターカードが得なのです。で、マスターカードの中でもレートが最速でわかるアコムACマスターカードは一番便利と言えます。
②海外ATM手数料。取るカードは損(エポス/楽天/セゾンなど)
海外ATM手数料を取るカードは損です。例えば、エポスカード、楽天カード、三井住友カード、セゾンカード、スルガ銀行VISAデビットなどですね。
取られるATM手数料は、引き出し額により変わり、
●1万円以下なら100円(税抜)
●1万円超なら200円(税抜)
です。
ATM手数料を取る会社と、取らない会社でサービスは同じ。それなのに、毎回、100円や200円を取られるのは痛いです。特に、海外では大金を持ち歩くのは危険なので、ATMから少しずつ引き出したいんですが、そうすると毎回のATM手数料は重くのしかかります。
フィリピンでは、最低200ペソ(約400円)で、ATM引き出し可能なのですが、例えば、約1000円の引き出しに100円の手数料がかかったら(=上乗せ10%)、ちょっと嫌ですよね。
ATM手数料を取る取らないは、カード会社によって決まっています。ATM手数料を取らないカードを選ぶことがまず第一のポイントです。参考記事⇒海外ATM手数料が無料のカード、有料のカード一覧
③ATM設置者手数料(ATMオーナー手数料)。フィリピンでは₱250
ATMの持ち主である現地銀行などが取る、ATM設置者手数料(ATMオーナー手数料)ですが、今のところ、フィリピンでは、どのATMでも取るようです。
ですが、このATMオーナー手数料は、クレカの場合は請求されません。
クレカ以外の、海外デビットカード、海外プリペイドカード、国際キャッシュカードなどでは取られます。
なぜそんな差があるかというと、クレカでのキャッシングは「借金」扱いで、「借金では決められた利息以外は取ってはダメ」というルールがあるからです。
そして、フィリピンのATMオーナー手数料は、↓このように銀行ごとに違います。
250ペソ
●BDO銀行
●BPI銀行 ←要注意。手数料が取られた口コミあり(下のコメント欄を参照)
●PNB銀行
●セキュリティバンク
●バンクオブコマース
●フィリトラストバンク
200ペソ
●ランドバンク
↑ただ、実際は、このランドバングATMでは引出しできなかったので、「フィリピンのATMオーナー手数料は250ペソ」と考えておけばいいでしょう。
★クレカなら④海外キャッシング利息が節約可能。+⑤繰上返済の手数料
まず、④つめの手数料、クレカの利息について。
クレカでの海外ATM引き出し(=海外キャッシング)は、「借金」扱いなので、1日ごとに利息が増えていきます。これ、実は、メリットなんです。なぜなら「早めに返済すれば利息(=手数料)を少なくできるから」。
その早めの返済のことを「繰り上げ返済」と呼びます。
そして、⑤繰上返済のときにかかる手数料ですが、これは、具体的には、国際電話代と振込手数料です。
この⑤の繰上返済の手数料に関しては、
なぜなら、ペイジー払いだと返済のための振込手数料も電話代も不要になるからです。繰り上げ返済にペイジーが利用できるカードは、現在、4枚。アコム、セディナ、エポス、セゾンの4つ。でも、エポスとセゾンは、↑上の②海外ATM手数料を取るので損。
そうなると残るのが、アコムとセディナ、ということになります。
セディナは2024年4月に三井住友カードに吸収されました。そして、システムが統合される2024年12月からは、セディナは「②カード会社の取る海外ATM手数料」と「⑤繰上返済(電話代&振込手数料)」の2つが有料になる可能性が高いです。。。セディナのみでやってきた方は、早めにアコムに切り替える準備をしたほうが良さそうです。
④デビットカード/国際キャッシュカード/国際プリペイドカードは一律の海外事務手数料。節約不可
デビットカードや国際キャッシュカード、国際プリペイドカードでの海外ATM引出しは損です。
例えば、2015年の台湾でのATM調査で、「スルガ銀行VISAデビット」を使いましたが結果は【手数料率8.83%】。このとおり、デビットカードや国際キャッシュカード、国際プリペイドカードは損です。
損な理由の1つが、「一律の海外事務手数料」で手数料を取るから。クレカのように「早く返済すれば減る利息」ではないのです。
しかも、その一律の海外事務手数料が大体3%以上なので、この時点で、現地の銀行での両替より損、という結論になります。
海外ATM引出し(=海外キャッシング)ではポイントは付かない
ちなみに、手数料とは逆の話ですが、海外ATM引出し(=海外キャッシング)では、ポイントは付きません。国内のキャッシングでも、ポイントは付きません。
そもそも、ポイントが付くのは、カード払いをしたときだけです。
エポスカードの海外キャッシングは少額だと損
付帯保険が充実していて、海外旅行者に人気のエポスカードですが、海外キャッシングでも、メリットがあります。
●ペイジー払い可能で繰り上げ返済が無料でできる(=利息を少なくできる)
●VISAは、MasterやJCBよりも海外利用のデータが早く届くので、その分、早く返済が可能(=利息が少なくできる)
ただ、一つだけ痛いのは、海外キャッシングでは、海外ATM手数料がかかってしまうことです。
その海外ATM手数料は、↓このようにほぼ固定です。
●1万円以下の引出し ⇒ 110円(税込)
●1万円超の引出し ⇒ 220円(税込)
そのため、エポスカードは、少ない金額を引き出すと損です(手数料の割合が大きくなるため)。ある程度の金額以上を引き出すとお得です。
目安は、↓こんな感じ。(1ペソ=2.1円の場合)
↑このように、損しないためには、ATM引出し金額が、日本円換算で1万円を超えないようにするか、1万円を超すなら多めに引出したほうが総手数料率は少なくなります。今のレートなら、4700ペソなら得で、4800ペソだと手数料が高くなっていますね。
一方、ATMの引出し最高額である「2万ペソ」まで引き出せば、手数料率1%以下まで下がるので、まあまあお得になると言えます。
フィリピンATMの使い方(動画)
↑100ペソで挑戦し失敗、その後、200ペソで引出しています。
セキュリティバンクは、カード種類(口座種類)を選ぶところで「Credit Card」が押せないことが多いです。でも「Savings Account」(貯蓄口座)を選ぶことで引出しができるので焦らずに。
フィリピンATMの利用の注意点
フィリピンのATMを使う際の注意点を書いておきます。
ATMで引き出せる金額は?最大は?最小は?
フィリピンのATMの引出し金額の選択は、例えば、BDO銀行ATMなら、「最低200ペソから、100ペソ刻みで、最高2万ペソまで」です。
ですので、一番多く引出しても、日本円で4万円ほどと、それほど多くないことに注意。(うわさでは、HSBCか、シティバンクのATMなら、もっと多いという話)
あと、1つの銀行では「1日5万ペソまで」などの限度もあるので、引き出せなくなった場合は、ATMを替えるようにしましょう。
ATMからカードが出たらすぐに抜き取る
海外のATMで多いトラブルが、「カードがATMに吸い込まれること」。海外のATMは、カードがATMから出てきたとき、すぐに抜き取らないと、盗難防止のためカードがATMに吸い込まれることがあります。
なので、「カードがATMから出てきたら、すぐに抜き取る」。これは覚えておいてください。
ATMの選び方・探し方
海外キャッシングならATMはどれでもお得さは同じ
ATMは、基本的に、どこの場所、どのATMでもレートは同じなので、お得さは同じです。
●どのATMも、同じカードなら両替レートは同じ
●どのATMも、クレカならATMオーナー手数料はかからない
●どのATMも日本語表示なし
●どのATMも極悪レート表示(DCC*)なし
※*DCCに関してはこちらの記事で解説。
一方、フィリピンで、ATMごとに違いがあるのは、↓この部分。
●1回の引出し限度額
●ATMオーナー手数料
↑引き出し限度額に関しては、アコムやセディナなど、ATM手数料を取らないカードなら、何回か引き出しても総手数料率は同じなので、負担は、回数の手間だけ。
2つめのATMオーナー手数料も、クレカでの海外キャッシングなら請求されないので、関係ナシ。
なので、結局、「お得さ」という面では、どのATMを使っても同じです。立地のよい場所のATMと、田舎のATMでも、同じ。
もちろん、空港のATMでも同じ手数料なので、安心して空港のATMを使ってください。
また、フィリピンでは、引出しできないATMがちょくちょくあります(使えない原因が銀行そのものにあるのか、個々のATMの問題なのかは不明)。
そういう意味では、できるだけたくさんのATMがある場所で引出ししたほうがよいですね。
フィリピンのおすすめATM
フィリピンで、私は7つの銀行ATMを試しましたが、調査した限りでは、↓この3つの銀行のATMが、日本のカードは相性が良い感じです。
●BDO銀行ATM
●セキュリティバンクATM
●PNB銀行ATM
そして、次に重要なのは、↓安全なATMを選ぶことです。
安全なATMは空港と銀行にあるATM
①銀行の窓口近くで
②警備員がいるATMが理想
犯罪やトラブル時に安心なATMは、銀行窓口が近くにあるATM。
また、近くにガードマンがいたり、人通りの多い場所のATMは、ATMにスキミング機械などを設置しづらいので、犯罪に遭いづらく、安全なATMと言えます。またホテルの中のATMも良いですね。
詳しくは、↓これらの記事で解説しています。
ということで、比較的安全で、フィリピン旅行者が使いやすいマニラ空港のATMを、↓次に紹介しておきます。
マニラ空港ターミナル1のATMの場所
ターミナル1のATMは、税関を出て、右斜め正面にあります。↑この動画が一番わかりやすいです。
PNB銀行の窓口が隣にあるので、ATMもできればPNB銀行ATMで引き出ししたほうがいいですね。
マニラ空港ターミナル3のATMの場所
マニラ空港
です。多くの銀行ATMがありますし、しかも、多くのATMが、その銀行窓口の横にあるからです。ATMを見つけるのは非常に簡単。到着して預け荷物受取(バゲッジクレーム)を抜け、税関の出口を出ると、正面に並んでいます。
おすすめATMは、BDO銀行、セキュリティバンク、PNB銀行の3銀行です。銀行の横にあるATMで、実際に使ってみてトラブルが無かったATMです。
マニラ空港ターミナル2のATMの場所
ターミナル2のATMも、税関出口のすぐ近くにあるので、見つけやすいです。ターミナル2は税関出口を出ると、そこはもう屋外で、ATMも屋外にあります(屋根はありますが)。
街の安全なATMの探し方
街でATMを探すのは、Googleマップで「atm」と検索するだけで探せます。↓こんな感じ。
安全なATMかどうかは、Googleマップのストリートビューで、ある程度、確認できます。↓こんな感じで見れます。
できるだけ安全なATM、例えば、
●銀行の建物内のATM
●人通りの多い場所のATM(=へんな機械を設置しづらい)
●防犯カメラが付いているATM
●近くにガードマンがいるATM
などを選ぶようにしましょう。ショッピングモール内のATM(見通しの良いATM限定)も良いですね。
フィリピンでのATM引出し(=海外キャッシング)に関しては、以上です。
【手数料1〜5%】フィリピンでカード払い
「外貨両替なんて、いちいち面倒。全部カード払いすればいいじゃん!ポイントも付くし」と考える人もいると思います。
でも、実は、海外でのカード払いは、日本で使うより損なんです。理由は、日本では不要だが海外では必要な2つの手数料があるから。
フィリピンで、日本のカードを使って、カード払いをした場合を考えてみましょう。
フィリピンでのカード払いの手数料は2つ
では、フィリピンでのカード払いにかかる手数料を見ていきましょう。
海外で、日本のカードを使ってカード払いをしたときは、一括払いだったとしても、↓この2つの手数料がかかります。
①海外ショッピング手数料 1.6%〜5%
②外貨両替手数料(=両替レートへの上乗せ)=ペソは約0.35%
③ポイント還元率 -1%〜-0.5%
↓それぞれ見ていきます。
①海外ショッピング手数料
海外ショッピング手数料は、1.6%〜5%と、カードごとに違います。目安としては、↓こんな具合です。
●クレジットカード【1.6%〜2.2%】
●デビットカードやプリペイドカード【2.5%〜5%】
(イオン銀行デビットだけは1.6%)
ソニーバンクウォレットもフィリピンではイマイチ
他のサイトの記事で誤解を見つけたので書いておきます。ペソのカード払いでは、ソニーバンクウォレットは得ではありません。
ソニーバンクウォレットで海外ショッピング手数料が無料になるのは、指定10通貨限定です。ペソは指定10通貨に含まれていません。
なので、ソニーバンクウォレットを使ってフィリピンでカード払いをすると、海外手数料1.79%がかかってしまいます。はっきり言って、フィリピンでは「一般的な」レベルのカードです。
②外貨両替手数料は、VISA/Master/JCBでほぼ同じ
詳しくは上で解説した、外貨両替手数料ですが、これは、ATM引出しでも、カード払いでも同じで、国際ブランド(VISA/master/JCB/Amex)ごとに違います。
フィリピン・ペソ(2019年9月の平均)では、Mastercardが0.38%、JCBが0.34%、VISAが0.32%でした。(Amexは公表なし)
あと、使える店の多さでは、VISA/masterの圧倒的勝利。JCBとAmexは店による、という感じですね。
③カード払いは、もらえるポイントの分おトク
カード払いの場合は、海外では手数料が取られてしまうのですが、「ポイントがもらえる分は得」というのは国内も海外も同じです。カード払いで獲得できるポイントは、
●普通のカードで0.5%
●お得なカードで1%
と言われています。
フィリピンでのカード払いの手数料まとめ
もらえるポイントの分だけお得、ということを考えると、総手数料率からポイントを差し引いたものが、実質の手数料率ということになります。
①国際ブランドのレート上乗せ【0.35%】
+ ②海外ショッピング手数料【1.6〜5%】
ー ③ポイント還元率【0.5〜1%】
ーーーーーーーーーーーーーー
= 実質手数料率(少ないほうがお得)
実際に計算してみると、
●最もお得なカードは、
0.35% + 1.6% – 1% = 総手数料0.95%
●最も損なカードは、
0.35% + 5% – 0.5% = 総手数料4.85%
↑カード払いで1万円支払った場合、手数料は95円と485円の違いです。3万円支払いだと、手数料385円と1,455円。
●一般的なクレジットカードなら、↓これくらい。
0.35% + 2% – 0.5% = 総手数料1.85%
●ソニーバンクウォレットも、↓こんなもんです。
0.32% + 1.79% – 0.5% = 総手数料1.61%
結局、総手数料率で1%を切るのなら、十分にお得な両替手段と言えます。カード払いは手間がかかりませんしね。
[参考]海外カード払いでお得なカード
セディナJiyu!da!
海外キャッシングでお得なセディナJiyu!da!は、「海外利用ならポイント3倍」ですので、海外カード払いは、↓このような手数料率になります。
+ ②海外ショッピング手数料【2.2%】
ー ③ポイント還元率【1.5%】
ーーーーーーーーーーーーーー
= 実質手数料率1.05%
REXカード(ジャックス)
今、最も高還元率なカードとして有名なREXカード。ポイント還元率は【1.25%】なので、実質の手数料率は、↓こうなります。
+ ②海外ショッピング手数料【1.63%】
→2020年2月から【2.2%】に値上げ(涙)
ー ③ポイント還元率【1.25%】
ーーーーーーーーーーーーーー
= 実質手数料率0.73% →2020年2月から1.3%
フィリピンでカード払いの注意点
カード払いできる場所とできない場所
あとは、フィリピンでどれくらいカード払いできる場所があるか、ですね。↓こちらに簡単にまとめておきます。
●外国人が多いショッピングモール
●カフェ
●きれいめレストラン
●マクドナルドなど有名ファーストフード
●コンビニ
●ホテル
●Grab(配車アプリ)
●ジョリビー
●スーパーマーケット
●ローカル大衆食堂
●ローカル商店
●タクシー
●MRT、LRT
●バス
●ジープニー
サインではなくICチップ&暗証番号入力が主流
カード払いするときは、ICチップ付きカードを機械に差し込んで、暗証番号を入力して支払う方式です。
(あるレストランでは、暗証番号とサインの両方が必要でした。これは初体験)
カフェやレストランの支払いでは、テーブルチェックの場合も、カードの機械を席まで持ってきてくれる店が多かったです。これならカード情報が盗まれる可能性も低く、安心ですね。
カードの暗証番号入力機械に支払額が出るので安心
↑このように、マニラのカード払いでは、暗証番号入力の機械にも、すべて支払い額が出るので安心です。
店員が入力ミスをしたりすることがあるので、必ず、レシートの数字と同じになっているか、自分で確認しましょう。
以上、フィリピンでのカード払いでした。
まとめ
フィリピンでは、怪しい両替所もまだまだ多いですし、大金の持ち歩きも怖いので、、日本のクレジットカードの活用が必須です。
上手に使えば、手数料ほぼゼロで、ペソを手に入れることもできるので、ぜひ使い方をマスターしてくださいね。
フィリピンでもお得ですが、韓国以外なら、今のところ全世界/全通貨で、一番お得なアコムACマスターカードの解説記事は、↓こ。ぜひ参考にしてみてください。