台湾でカード払いの手数料と節約方法 2023年10月調査

2023年10月の台湾ドル外貨両替 現地調査の中の、台湾でのカード払いについての詳細解説が、この記事です。

2023年10月の台北現地調査の結果、お得な両替方法の全体像は、↓こんな感じでした。

台湾ドル両替手段別ランキング
①🏧アコム/セディナ/エポスで現地ATM引出&繰上返済(0.2〜1%)
②💳現地でカード払い(0.6〜2%)
③🏧一般的なクレカで現地ATM引出し(2〜3%)
④🏦現地の良レート銀行で両替(2〜8%)
⑤🚚日本の格安の外貨宅配(4〜5%)
⑥🏧現地ATMで極悪DCCレート(4.9%)
⑦💰良レートの現地の両替所(5%)
⑧🛩現地の空港で現金両替(5%)
⑨🛩日本の空港で現金両替(11〜13%)
⑩🚚日本の普通の外貨宅配(11%)
⑪🏦現地の悪レート銀行で両替(14〜33%)
⑫🏧エポスで現地ATM少額引出&繰上返済(24%)

↑このように、お得なクレカ(アコム、セディナ、エポス)での海外ATM引出し(=海外キャッシング)に次いで、カード払いが2番目にお得という結果になりました。

台湾では、カード払いできない店もまだまだ多いのですが、2番目にお得な手段ということなら詳しく知っておきたいですよね。

できるだけくわしく分析しましたので、↓読んでみてください。

まず結論

台湾でカード払いの結論

先に結論を書いておきます。

台湾でカード払いの結論
●現地ATM引出しに次いでお得な両替手段である
●カード払い不可の店はまだまだ多い
●手数料は2つ。①外貨両替手数料②海外ショッピング手数料
①は平均0.5%。VISA/Master/JCBの差はほぼ無し(2024年7月)
②は1.6〜5%と多い。年々上昇傾向、要注意。
・[対策1]ポイント還元率が高いカードで手数料を相殺
・[対策2]海外ショッピング手数料無料カード ←増加中♪
LINEpayが使える店が増加 →すぐダメになるかも
・LINEpayに紐づけた三井住友カードで支払い可能
・しかし日本のLINEpayは2025年4月に終了予定(涙)
・三井住友カードは2024年11月に②を3.63%に値上げ(涙)

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

台湾でカード払いできる場所とできない場所

台北MRTの自動券売機の画面
悠遊カードチャージはダメだが、MRT一日乗車券購入は自動券売機でクレカ利用可能

台湾でカード払いできる場所と、できない場所をまとめてみました。

カード払い可能な場所@台湾
●日系デパート(クレカ提示で割引があることも)
●大型店(最低支払額が設定されている店もあるので注意)
●タクシー
●空港特急(改札機タッチ乗車可)
●空港バス
●コンビニ
●LINEpayが使えるお店
●MRT(地下鉄)の一日乗車券
カード払い不可の場所@台湾
●夜市、屋台
●ローカル大衆食堂
●MRT(地下鉄)
●バス
●悠遊カード(台湾のSuica)へのチャージ

最近の変化としては、空港特急のタッチ乗車ができたことと、LINEpayが使える店が増えたのが、ほんと便利でした。

ただし、LINEpayに関しては残念ながら、↓このように使いづらく&使えなくなっていきます。本当に残念。。。

台湾のLINEpayは日本のLINEpayで支払い可。でも未来は暗い

台北のLINEpay支払い可能な店

台湾ではLINEpayを採用している店が増えており、日本のLINEpayで支払いができるので非常に便利。LINEpayには、三井住友カード発行のカードだけが登録でき、間接的にクレジットカード払いをすることができます(チャージ&ペイの機能)。

でも、この便利さ、早々に終わりそうなんです。。。

2024年11月に三井住友カードが海外手数料を3.63%に値上げ(涙)

三井住友カードだけが使えるLINEpayですが、その三井住友に改悪情報が。なんと、海外ショッピング手数料(外貨建て支払いをするときに加算される手数料)を3.85%に値上げ。これは他の多くのクレカが2.2%の中、最悪レベルです。

これだとちょっと使う気が失せますよね。。。

2025年4月に日本のLIEpayが終了予定(涙)

「台湾でLINEpay、便利だなー」と思ったのもつかの間、なんとLINEpayが2025年4月でサービス終了を発表しました(涙)。

う〜ん、これ、どうなんでしょう。終了後は、日本のPayPayで、台湾のLINEpayが使えるようになったりするんですかね?そうなれば理想的ですが、まだそういう情報は出てきていないです。

まだしばらく、台湾のカード払い事情は、変化が多そうです。

次は、台湾カード払いの手数料を詳しく見てみましょう。

台湾でのカード払いの手数料の内訳

外貨でカード払い時の手数料2つ

手数料②海外ショッピング手数料:カード発行会社(例 楽天,エポス)が取る
手数料①両替手数料:VISA,JCB,マスターカード,AMEXなどの「国際ブランド」が取る。両替レートへ上乗せされている。

海外で(正確には「外貨建て」で)、日本のクレカを使ったときは、↑このように、一括払いでも2つの手数料がかかります。

台湾ドルでは、↓こうなります。

台湾でのクレカ払い手数料
②海外ショッピング手数料:0%〜5%と、カードにより異なる。
①外貨両替手数料:台湾ドルは約0.5% (2024年7月データ)

↓それぞれ詳しく見てみましょう。

②海外ショッピング手数料

海外ショッピング手数料は、0%〜5%と、カードごとに違います。一覧表はこちら。

海外ショッピング手数料は、一般的なクレジットカードは【1.6%〜3.9%】で、年々上昇中。デビットカードやプリペイドカードは基本的に悪く、【2.5%〜5%】にもなります。

ただし、クレカのほうも徐々に値上げされているんですよね。三井住友カードやセディナは2024年11月に3.63%まで値上げすることが決まっています。

海外ショッピング無料カードの登場
最近は、海外ショッピング手数料カードが続々と登場してきています。RevolutやWiseなどですね。ただし、それらは海外企業だからか、トラブル時に少々無責任な部分があるようです。なので私は積極的にはお勧めしません。使い方には工夫が必要だと考えています。参考記事:Revolutのデメリット/欠点と対策のまとめ

ドルやユーロなら海外ショッピング手数料無料のソニーバンクウォレットは、サポートも丁寧なんですが、残念ながら台湾ドルではダメ。海外ショッピング手数料は1.79%となり、無料にはなりません。

①外貨両替手数料:台湾ドルではVISA/Master/JCBで大差なし

外貨両替手数料は、国際ブランド(VISA/master/JCBなど)で違います。ただし台湾ドルに関しては、VISAとmasterとJCBで差は小さく、0.1%ほどです。

ですので、外貨両替手数料(=両替レート)の面で、VISA/Master/JCBの違いは考えなくよさそうです。

3者で違いが少ないとすると、最近判明した↓こういうクセがあることから、Masterをまずメインに使うことが良さそうです。

Mastercard/VISA/JCBのクセ
VISA/Master/JCBのクセ(傾向)
Master:「前日の公式レートが適用される」というお得なクセがある(例 8/10のATM引出しには8/9の公式レートが適用される)。なので、ニュースなどで昨日と今日の中間レートを比較し、昨日のレートのほうが良いなら、その日のカード利用は得になる。使う前に損得がわかるのが強み。

JCB:レートは良い。ただし、翌日のレートが適用される傾向が不安要素。翌日が良いレートなら得するが、翌日が悪いレートなら損をする。つまり、得か損かはギャンブル的。

VISA:レートは無難な感じ。リアルタイムレートに一番近く、1日の中でもレート変化あり。

では、改めて2023年10月の現地調査の結果を見てみましょう。

現地カード払い結果 2023年10月

2023年10月台湾カード払い結果
台【手数料0.59%】💳Revolut カード払い コンビニ
台【手数料1.1%】💳Wise カード払い タクシー
台【手数料1.6%】💳楽天VISA カード払い デパート
台【手数料1.8%】💳イオンMaster カード払い カフェ
台【手数料1.9%】💳ソニーバンクウォレット 空港特急
台【手数料2.0%】💳エポスVISA カード払い 空港バス
台【手数料2.1%】💳三井住友VISA (LINE pay払い)

やはりRevolutとWiseは、お得ですね。海外ショッピング手数料が無料なのが大きいです。

ただ、他の5カードにはポイントがもらえるカードもあるので、それも考慮すると、また少し順位が変わると思います。楽天カードはポイントで1%もらえると考えると、かなりお得ですね。

注意:カード払いは、実際は、複数の店の手数料率の比較は非常に困難です。なぜなら、レートは支払ったタイミングで決まるのではなく、支払いデータが店から国際ブランドに渡ったタイミングでレートが決まるからです。つまり、データ送信が早い店と遅い店では、適用レート日がズレるのです。それもわかった上で多少無理やり比較していることを一応ご了解ください。

今回は調査していないのですが、この2枚の他にも海外ショッピング手数料無料カードの情報は入ってきているので、また次回に調査してきたいと思います。

まとめ

もう一度、台湾のカード払いの結論を書いておきます。

台湾でカード払いの結論
●現地ATM引出しに次いでお得な両替手段である
●カード払い不可の店はまだまだ多い
●手数料は2つ。①外貨両替手数料②海外ショッピング手数料
①は平均0.5%。VISA/Master/JCBの差はほぼ無し(2024年7月)
②は1.6〜5%と多い。年々上昇傾向、要注意。
・[対策1]ポイント還元率が高いカードで手数料を相殺
・[対策2]海外ショッピング手数料無料カード ←増加中♪
LINEpayが使える店が増加 →すぐダメになるかも
・LINEpayに紐づけた三井住友カードで支払い可能
・しかし日本のLINEpayは2025年4月に終了予定(涙)
・三井住友カードは2024年11月に②を3.63%に値上げ(涙)

今後も変化していきそうなので、引き続き調査をしていきたいと思います。

台湾以外の海外のカード払いについては、↓こちらの記事で解説しています。

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